ちわー!おいさんだよ。キミは金沢は好きかい?
今回は開運吉方旅行の【金沢編】第1弾じゃ!
今回は金沢か。
そうじゃ!
金沢っていったらなんでしゅか?
色々あるぞ。ひがし茶屋街や近江市場。寿司や伝統工芸の金細工など目白押しじゃw
金沢か。豪勢だな。
よくそんなとこに行ける金があったな。
やっぱ金沢といえば金ピカのイメージがあるか・・・
でもわしの吉方旅行はそうした豪勢な金ピカ旅行とは無縁だぞ!
どこまでも金を使わずに楽しめる金沢旅行をやってみるのじゃ!
吉方旅行のルール
- その時期の自分にとっての吉方位に出かける。
- 前日どこに滞在していても、必ず「自宅」から吉方位を割り出す。
- 滞在期間は3泊4日以上(滞在期間が長いほど、効果アップ!)
- 移動距離は100km以上(移動距離も遠いほど、効果アップ!)
- 1泊目は必ず「22時30分」まで泊まるホテルや旅館の部屋に入る。
- 旅行中は毎日「お風呂」か「温泉」に入る
前回まではこちら
熱海プリンと三島・駿府城を散策したよ、という話(*´ω`*)
-
【熱海・吉方旅行10】人気沸騰の熱海プリン悶絶?!雨の日の三嶋大社と駿府城に挑む!
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まずは加賀温泉郷へ
さて、今回は吉方旅行・金沢編ということで、まずは新幹線で名古屋駅へ。
名古屋からは米原まで別の新幹線で向かう。浜松から米原までの新幹線代は2480円。
その後、米原からは特急列車・しらさぎ号サンダーバードに変わりこれで加賀温泉駅まで向かう。
この列車のいいところは窓が大きいところ。
前後の席との感覚も広いし、意外と広々ゆったり加賀温泉までの北陸の景色を車窓から楽しむことができる。
それまで約3時間半乗りっぱなしw
乗り換えること2回。電車にはたくさんの人が乗っていてその多くが加賀温泉にいくのかしら?と思っているうちに電車は加賀温泉駅にたどり着いた。
レディー・カガ。
うわあ・・・・・・これは。
・・・・・・やめてやれよ。
この時間でもなんとも侘しい雰囲気の駅。
なんか、電車にはあれだけ人がギュウギュウ詰めで乗っていたのにこの駅に降りた人はわしを含めてまばらで少なかった。
シーズンオフだから人が少ないのだろうか?期待していたのとなんか雰囲気が違うような気がするけど、まあ気にせず先に行ってみよう。
なんだろうこれ?
駅構内は北陸新幹線の開業に合わせて未だ改装中。
新幹線開通後にはここに新幹線が止まるのだという。
プレハブの廊下を歩きながら横目に見えるゆるキャラみたいな看板に出会う。
「いらっしゃいませ。加賀温泉郷へ」
駅の改札には加賀温泉駅の「のれん」がかかっている。
こうしたものは温泉地であることをアピールしているのか駅の出入口に飾ってあるのは珍しい。
加賀温泉郷パスポート
さて、まずは駅の横手に設置されている加賀市観光情報センターで、一日乗車券と山中・山代温泉の共同浴場や観光地をタダで巡れる加賀温泉郷パスポートがセットになったものがあるので1500円払ってもらおう。
ココがおすすめ
「加賀温泉郷パスポート」は二種類ある。
観光施設の入場券のみの赤いパスポート 800円
一日乗車券+観光施設の入場券の青いパスポート 1500円
ここは山回り・海回り二通りのルートを走るキャンバスにも乗れる青の「キャンバス乗車券セット」を買う。
これがあれば三枚ある入場券で「古総湯」などの共同浴場も三つまでタダで入ることができる。
ちなみに乗車券は2日間有効でこれを持っていれば加賀温泉観光も楽にできるのでオススメである。
さっそく山まわりルートで山中温泉に向かいたいのだが、あいにくまだバスが来るまで1時間ほどある。仕方ないのでここで少し時間をつぶすことにする。
つぶすっていっても何もねえじゃねーか。
ここ。
うう~ん、たしかにまわりには何もないのう。
じかんをつぶしたくともあそぶところがないでしゅ。
さて、どうしたものか?
と思いながらあたりをぐるぐる歩いているとある建物を発見したのだった。
加賀市美術館
それがこちら加賀市美術館である。
駅から歩いて1分ほどの目と鼻の先にデカデカと美術館が建っているのだが、
加賀四温泉由来展って書いてあるぜ?
・・・なんか、見る気が起きない展示だなあ。
でもほかにみるものもないよお?
・・・ウ~ン、じゃあ行ってみるか。
先程の「加賀温泉郷パスポート」に加賀市美術館のタダ券がセットでついてきていたのでそれを使って見てみることにする。ただし、この無料っていうのが入る前から嫌な感じしかしないw
加賀市の美術・芸術を紹介する総合美術館。
加賀市ゆかりの作家の作品をはじめ、伝統工芸の盛んな土地らしい多彩な分野の館蔵品展・企画展を行っている。
そんなわけで入ってみるとこんなふうな掛け軸がかかっている。
なんか古くてよくわかんねえな。
何が書いてあるんでしゅか?
当時のこのあたりの様子ようじゃな。
江戸時代にはかなり賑わっていたようじゃ。
へー
さらに詳しく
加賀温泉郷とはもともと粟津・片山津・山中・山代温泉の4つの温泉を合わせて加賀四温泉というのだが、こちらの美術館ではその四温泉の歴史を展示物で説明してくれる。
ポポポ〜
・・・2月に行ったMOA美術館みたいだな。
でも展示物を比べたらあっちの方がマシだったような。
まあ、実業家が金に物を言わせて集めたものがたくさんあったからな。
あっちの方がすごいのはしょうがないぜ。
こっちにはなにやら絵巻物があるでしゅ。
おおーう、本当だ。
漢字がよめないよう。
この屏風は粟津温泉あたりを山の上から日本海の様子を描いているみたいな絵図。
当時は温泉に入ることで心身を清め、仏教徒としての行を行うことが流行っていたみたいで、仏像やら曼荼羅やらいろんな掛け軸が置いてある。
ふーん、当時はこのあたりは加賀百万石といえども何もなかったんだなあ。
昔はこのあたりは単なる温泉地として、または修験道の人たちの密かな楽しみの場所として古くから栄えていた様子が描かれていた。
ふー、くたびれた。
二階席の一つが空いていたのでそこでくつろがせてもらおう。
といってもあまりにも小さい展示ルームに見るとしても15分もかからず終了してしまったんだけど。
ふ~、やっぱり入場無料っていうのは見るもんが少ないんだなあ。
なんかパッと見て一瞬で終わったでしゅ。
短かったな・・・マジで。
・・・・・うん。
ホント、一瞬の暇つぶしにしかならなかったけど、まあこうして座る場所があるだけいいじゃん。
せっかくだからここで茶でも飲んで時間つぶすべ。
ああ・・・しょうがねえな。
それでもまあ、加賀温泉郷の入り口として勉強にはなったことは確かだった。
今回は粟津・片山津・山中・山代温泉の加賀四温泉の中で時間的に山中と山代温泉の二つしか回れないのでそこを重点的に観光することにしよう。
そんなこんなで時間をつぶしていたらようやくバスがやってきた。
山中温泉へ
バスのりばから「キャンバス」で山中温泉へ向かう。
上の緑のやつが「山まわり」で下の青い方が「海まわり」
時刻表にはこのように海と山二つの周遊ルートと時刻が書かれている。
バスがあるから乗り降り自由で気軽に観光できるよね、と思っていたがここに意外な落とし穴がある。
ココに注意
だいたい山と海の二つのルートが二つ組み合わさると30分感覚でバスが来るから本数は多いように見えるが、この日の予定としては山ルートから山中・山代温泉の観光地を回ってこの加賀温泉駅に帰ってこようとしても、1時間に一本しかバスがこない計算になる。
キャンバス以外のバスにも一日乗車券で乗れるのだが、それがこちらの予定どおりに来てくれるとは限らない。のんびり温泉に入りまくっているとバスに乗り遅れるので注意が必要である。
加賀温泉郷にはだいたい日帰り入浴施設が二つか三つはあるのが、一つの外湯に30分も入浴していたら、二つ外湯に入ったらそれでもう1時間。バスの時刻には乗り遅れるw
なので温泉以外にも「ゆげ街道」や「鶴仙渓」などを歩いてめぐりたいと思うと、かなりタイトなスケジュールを余儀なくされてしまうのだ。
実際にこの日、一日で山中・山代温泉を回ろうとすると、加賀温泉郷4つのうち、先に紹介した粟津・片山津温泉はこの日まわることはできないことになってしまった。
ここで一泊できたら話は変わるんだけどなあw
総湯・菊の湯
バスに揺られること20分。
山中温泉「総湯・菊の湯」の前にやってきた。
山中温泉は俳聖・松尾芭蕉をはじめ多くの文人墨客が訪れた温泉地として有名なところである。
山中温泉の泉質は以下のとおり。
泉質・泉温 | カルシウム・ナトリウム一硫酸塩泉、48.3度 |
主な効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、打ち身、慢性消化器病、痔病、冷え性、病後回復・疲労回復・健康増進、動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病、運動麻痺 |
飲泉 | 可能 (胆石、慢性便秘症、肥満、糖尿病、痛風) |
この菊の湯のまわりはとてもキレイなばしょだ。
かなりキレイにに整備されているおかげで、ここから「ゆげ街道」を登って山中温泉の様々な観光地を巡る中心地として訪れる観光客を暖かく迎えていれてくれている。
奈良時代の高僧・行基が約1300年前に発見したお湯で、以来浴場の場所が変わったことがないのだという。女湯・男湯いずれも天平造りの外観が特徴の日本三名湯の一つなんだとか。
ほう。そんなすごいとこなんか。
入湯料440円(!)を払い脱衣場に向かうことにしよう。
なんか、熱海を回ったあとだと、こころなしか山中温泉の入湯料が安く感じるな。
熱海はどこも1000円オーバーが当たり前だったからなあ。
地元民に優しい安心価格なのじゃ。
たしかに。
見よ。この年季の入った脱衣ロッカーを。
木製で昭和レトロな風情がびんびんの味のあるロッカーである。
で、肝心の浴場はこんなかんじ。
寒いこともあってか蒸気がすごく、カメラをもっても浴場全体を写すことができなかった。
先に入っている人もいたしね。
男湯は天平風の力強い建物で、深さ1mある大きな湯船が特徴的。
でも一応人がいない場所を写すとこんなかんじ。
なんとも蒸気で朦朧としているが、場内の雰囲気はわかっていただけるのではないかと思う。
ふ~〜!
いいお湯だった〜!
なかなか熱めのいいお湯だったな。
うーむ、先月行った熱海に比べても泉質はこっちのほうが良さそうなかんじじゃったなw。
たしかにな。これでこの値段だったらまた来たくなるぜw
あったかくてぽっこりしたでちゅ。
脱衣場の上にはこうして当時の風景を映し出している写真が額縁に飾られていて、ここが古くから地元民に愛されている温泉地であることが伺える。
飲泉処・菊の露
菊の湯を出るとその他にも飲泉場が設けられていて、お金を気持ちでいいので払うと自由に持ち帰ることができる。
ここが飲泉場。
この竹の先から出るお湯がけっこう熱くて、普通こうしたところに設けられている飲泉場ってもっとぬるいのが当たり前なんだけど、ここは源泉かけ流しというかんじでかなり熱めのお湯が持って帰ることができる。
「山中や 菊はたおらじ 湯のにおい」という芭蕉の句が飲泉場の一区画の休憩所みたいなところに掲げられている。
さあ、次のバスが来るまで時間がもうないので、足早にこの山中温泉の観光スポット「あやとり橋」「鶴仙渓」を散策していこう!
あやとり橋
あやとり橋は草月流家元・勅使河原宏氏が作った橋で、「鶴仙渓を活ける」というコンセプトの元デザインしたのだとか。
名称のあやとりははあの遊びのあやとりを連想させるとこからつけられたのだという。
この下に見えるのが鶴仙渓。
この黒谷橋からまた対岸に戻ってくるためのこおろぎ橋まで歩いていくのが鶴仙渓遊歩道の散策コースになる。
今回はその途中のあやとり橋からこおろぎ橋を歩いていくことにする。
鶴仙渓
さて、ではその鶴仙渓を歩いていくことにしよう。
鶴仙渓遊歩道は全長1.4m。およそ約40分ほどかかる散策コース。
その途中は川床や春には桜が芽吹く桜公園・不動滝などいろいろ散策して楽しめる場所が点在しているのだとか。
そうこうしているうちに第一のチェックポイント不動滝が見えてきた。
これが不動滝か。
不動という割にはこじんまりとした水のキレイな滝である。
近くには川床もあるのだが、まだ3月は冬季休業中で床の上にシートが被せられていた。
まだシーズンじゃないんだな。
ちょっと来るのが早かったでしゅ。
仕方ないじゃろう。吉方旅行はこの3月しかないんだから。
で、このさきには川を挟んで向こう岸にあるホテルなどが連なっている対岸を拝むことができる。
ホテルの目の前にある岩がパンフレットに乗っている采石巌というやつかな?
おっきないわが転がっているでしゅ。
おお。
ここらへんではかなりでかい岩だな。
なんかここだけパワースポットという感じがするな。
ここからの眺めはかなり良い。
目の前の川とそれを挟んで見える旅館の風情が川のせせらぎとマッチしてとても心が和む。
このあたりは馬洗川といって昔旅人が馬を洗ったことからその名がついたという。
ああ、あんな川面に面したホテルにいつか泊まれればいいな、と思いつつこの先を歩いていこう。
途中このような小川の流れに足を阻まれる場面に遭遇する。
小さな川の流れにそって岩が柔らかく削られていて、苔むした岩肌沿いに馬洗川に流れ込んでいる。
このように流れが大きな川の方に流れていっている。
この自然が作り出した岩のくぼみなんかを見ていると、この鶴仙渓が古くからここに自然の移ろいとともに存在していたことが感じられる場所である。
ところどころ岩に感じ掘られていたり、階段もキレイに削られた石畳で敷き詰められていたりして、歩いているだけで飽きない。
石畳だけでなくこの鶴仙渓は苔むした地面がなだらかに足元を覆っていて、所々にこうした苔の大地が顔を見せては歩行者の目を楽しませてくれる。
なるほどこれならたしかに歌の一つも読みたくなる。そんな気持ちにさせてくれる遊歩道であった。
休憩所を挟んでいよいよ鶴仙渓の終わりが見えてきた。
そしてここが目的地・こおろぎ橋である。
こおろぎ橋からの風景。
この見下ろした川面の風景もなかなかに見どころがある。
今度は夏の暑い日にやってくるときっと涼しくこの鶴仙渓を散策できるはずである。
石不動
で、橋を渡りきったところには「石不動」なるものが鎮座している。
なんだこれは?
なになに「岩不動明王は目の神様です。水は飲めます。」
ほーう。飲めるとな?
へー。
ここはどうやら飲泉場とは違った岩清水が飲める場所みたいだが、その水は目に効くらしい。
さっそく水を汲んで目を洗うことにしよう。
せっかくだから目を洗って・・・
ごしごし……
水を飲んでみることにしよう。
ごくごく……
うん、これなら普通に飲めるな。
温泉だけでなく、こうして水自体もうまいとは、山中温泉は古来から水に恵まれた集落なんだな。
さて、腹も減ったのでガイドブックやブログなどで予め調べておいたうまいと評判の団子屋で団子でもつまもう。
と思い、「ゆげ街道」を菊の湯方面へ歩いていくと…
ない!
お目当ての団子屋がこの日に限って定休日!
なんで観光にきた日に休みになってるんだよ!開けておいてくれよ〜!
しょうがね〜だろ。定休日なんだから。
仕方ないから別の場所を探すでしゅ。
ポポポ〜・・・
がくっ
菊の湯の前にある山中座に帰ってきた。
・・・腹減ったなあ。
頼みにしていたガイドブックに乗っていた店もこの日はほとんど定休日だし、他に食べられるものはないんか?とあたりを見渡していたら。
カニ汁?!
カニ汁が食えんの?!
11月から3月31日まで一杯300円でカニ汁が食べられる?!
3月の終わりってことは今日は3月29日だから…今から食べれるのか!
と狂喜乱舞するも配布時刻は10時〜13時まで。
時刻はもう3時を過ぎていた。
・・・・・・がっくし。
なんか、噛み合わねーな。
足湯
あ~あ、ここまで歩いてきたけど食い物屋は全滅か。
バスの時間なまでなんだかんだまだ15分はあるし、足湯にでも入って時間をつぶそう。
柄杓があるってことはここも飲泉場になっているのか。
空腹を満たすためにお湯でもすすって空腹を満たそう。
ごくごく・・・
あ~あ、疲れたな。
それでも疲れた足には足湯が心地よい。
疲れを癒やしてくれるんだよなあ。
いかがだっただろう?
ここは本当に良い温泉街で歴史も古く、観光地も温泉だけでなく鶴仙渓やゆげ街道など豊富に揃っているので、また時間があれば季節を変えて観光にやってきてもよい場所だと思う。
それにしても次の目的地・山代温泉にお目当ての食べ物屋はあるのかな?
一応、ガイドブックで目星を付けている場所はあるけど、そこはやっているのだろうか?
その時の様子はまた次回。