ちわ~!ドラねこだよ。
キミは別府を観光したことあるかい?
今回も別府巡りなんだな。
ポー
次はどこいくの?
今回は地獄八湯+2つの秘湯を紹介していくのじゃ!
「一人旅・後半戦」7日目
初めて別府にやってきたドラねこは、その温泉の湯量の多さに圧倒されながらも、地獄八湯のウチの4つをめぐり、地元に隠された秘湯にも迫るのだった…
今回は前回から引き続き、大分・別府の旅二回目をご案内します!
前回まではこちら
別府温泉の地獄八湯をまわったよ、という話(*´ω`*)
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地獄八湯制覇!別府の秘湯を求めて 前編
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大分観光2 別府八湯と地元の秘湯!
わしは明礬温泉を目指した。
実は、わしは昨日の夜、別府温泉のことを調べていた。
わしが手に入れたパンフレットには別府温泉の外湯が100ヶ所以上紹介されていて、わしはこんなに多くの温泉の中からどれに入ったらいいのか途方に暮れてしまった。
いかんせん、温泉の数が多すぎる!
長野とは比較にならないほどの温泉の数にわしはあることを平目板(ひらめいた)!
今まで入ったことのない温泉に浸かろう!
効能表を見ると、明礬温泉に別府では唯一、酸性泉があることに気がついた。
酸性泉か・・・そういえば今までいろんな温泉地を巡って来たけど酸性泉は入ったことがないぞ!
よし決めた!明日は絶対ここに行こう!
明礬温泉の中にある一つの外湯らしいけど、幸いにも鉄輪温泉から結構近くにあるぞ!
明礬(みょうばん)温泉は、別府市街から少し離れた伽藍岳の中腹標高400mの所にある地熱地帯で、その名の通り江戸時代から明礬(湯の花)が採取されてきた山の温泉街。急傾斜の地熱地帯に別府石の石垣が築かれ湯の花小屋が建ち並び湯けむりの立ち込める明礬温泉の景観は、別府の湯けむり・温泉地景観として国の重要文化的景観に選定されている。湯の花の採取施設である湯の花小屋は、一部見学が可能である。泉質は、酸性硫化水素泉、緑ばん泉で神経痛・リューマチ・皮膚病に効能があり、別府市営温泉「鶴寿泉」がある。コロイド硫黄を含んで白濁した温泉が多いが、別府温泉保養ランドでは美肌効果の高い『ドロ湯』が味わえる。 別府地獄めぐり - Wikipedia
別府温泉保養ランドの『ドロ湯』は、昨日のYHの宿の主人に、
(泥が)クセーから辞めとけ
と、散々言われたからパスして(だいたいここは酸性泉ではない)今日は酸性泉が湧いている鶴寿泉に行こう!
そして小雨の中、海地獄から伽藍岳の方へ登ること2時間(全然近くない)
わしはようやく目的の鶴寿泉に着いた時は、雨と汗でグッショリ。一刻も早く温泉に浸かりたい!
鶴寿泉
大友宗麟(1530~1587)が湯治場として開発し発展させたと伝えられる明礬温泉の一角にある鶴寿泉。古くは下の湯、鶴亀泉とも呼ばれました。昔も今も、湯の花小屋から白い湯けむりが立ちのぼる光景は変わりませんが、旧藩時代には日本一の良質な明礬の採取地として有名であったと伝えられています。明礬製造所が設置され、時の領主、久留島候がここを訪れたときに村人が新たに浴室を造り入浴させたところ、大いに喜び「鶴寿泉」と名づけたと伝えられます。現在の温泉は、平成8年に建設されたもので、内湯が男女各1槽の無料温泉。地蔵泉と同様、 殺菌性と酸性の強い乳白色の温泉です14.鶴寿泉|別府市ウェブサイト
幸いにも貧乏バックパッカーには有難いここ鶴寿泉は無料!(お賽銭を心づけ程度に払えばよい)
ヒャッホー!こんなに有難い温泉はないぜー!と、お金を五円ほど払い、建物の中へ。
入ってみると、地元のお客さんがすでに6人ぐらい談笑しながら入っていた。
賑やかな雰囲気に、若者はワシ一人。
ちょっと入りづらいが、意を決して脱居場で服を脱ぐ。
すると、有難いことに6人のうち4人はもうすでに帰るところだった。
よかった(;´∀`)
少なくなった地元のお客さんと始めは恐る恐るだが話をしてみた。
そうすると当然話の流れでどこから来たのかと尋ねられ、「静岡です。」
と答えると、その後打ち解けたようにその地元の方と仲良く談笑することができた。
これが裸の付き合いと言うやつかw
わしがどこかこのへんでもっと良い温泉がありますか?
と聞いてみたら、その地元の方の一人が、
おじさん「それならへびん湯が良い所だよ」
わし「へびのゆ?」
と今まで聞いたこともないお湯の存在を教えてくれた。
ちょっとまってくれ、そんなのパンプレットには載ってないぞw
すると、そのお湯は地元の方しかしらないココらへんでは有名な秘湯だという。
そんなところに入ってみたいなぁという話をしたら、なんとあろうことかそこまで案内してあげるよと言ってもらえた。
ま、まじっすか?
わざわざそんなことをしてくれていいんですか!?(゜o゜;
こうして、その場で仲良くなった地元の方と鶴寿泉で30分ほど温まり、そのおじさんと外湯を出て、秘湯までそのおじさんの車に乗りこんで案内してもらうことにした。
いやぁ、そういえば前にもこんなことあったなぁ(*´∀`*)
この人はどう見ても悪い人には見えない。おもしろそうだからついていってみよう。
こういう出会があるから一人旅はおもしろいんだよなぁ
秘湯・へびん湯
車に乗って山奥まで進む。
わざわざここまで案内してくれたやさしそうなおじさんは、ここらへんの地元のことを話し始める。
何気ない世間話のあといきなり、
そういえばここらへんでこの間、女の人が殺されてさぁ
と突然、物騒な話をし始めた。
え?そうなんですか?
いまから行くところはかなり山奥で、夏はホタルも見れる良い所なんだけど、人がほとんど来ないところだから、女の人とかには危ないんだよ。」
と教えてくれた。
あ、そうなんスか、それは大変ですねぇ。ココらへんホント山深いし。
そう、結構危険なんだよ。でもそこは地元の人にしか知られていない本当に良いところなんだよ…たまに温泉に浸かってると木の上からヒルが落ちてきたりするけどね…
・・・・・・ヒルも落ちてくるんだ・・・
大丈夫かなぁ?と内心思いながらも10分ほどでその場所にたどり着いた。
車から降りるとおじさんは、「ここから少し歩くけど、いいよね?」とカサをさしてズンズン進んでいく。
なるほど、確かにここは山奥だ。
周りは雑木林だらけで、人なんかほとんどいない。
地元の人に言われなければ温泉があることなんか気づきもしないだろう。
そしてしばらく歩くと綺麗な小川が目の前に現れ、その場所が目に入った。あれか!
ここがへびん湯だよ。川の中に温泉があるでしょ?
うわっ!ホントだ!すげえ!なんだここ!?
と、わしは初めての秘湯を目の前にして大はしゃぎw
おじさんが近づいていった後をついていってみると、
確かにそこには湯気を黙々とたたえた温泉があり、一人のお客さんが入っていた。
ほら、この上が木だから、たまにヒルが落ちてくるんだよ
はぁ、なるほど確かに。これはヒルにも食われますねw(^^)。
夏場は目の前の小川にホタルが舞って、小川のせせらぎを聴きながらこのお湯でのんびりするのがすごく気持ちいいんだよ
温泉に手を入れてみると確かに暖かいw(^^)
確かにここは夏場は気持ちよさそうですね。
夏場はね。冬場は寒くてたまらないけど、ここは見ての通り混浴だしねw
こ、混浴。(゚A゚;)ゴクリ
イヤラシイ妄想をしてしまう健全な男子なわし。
そうかこれが混浴というやつか。生まれて初めて見た。
確かにここで女の子とふたりきりでくれば、ロマンチックだろうなぁ(=´▽`=)
どうする?入っていく?
いやぁ・・・(^_^;)
さっき入ったからいいよね?入るならもう一つ別の良い場所があるから、そこに入ろう!
と、その場では写真だけ撮って秘湯を後にした。
そして今度もまた、さらに山の斜面を下る。
もうここらへんまで来ると濃霧が立ち込めていて、道路にもガードレールがない。
そんな危険な道を行くこと十数分。やっとついた。
おじさん「ほら、あの先だよ」
その指差す先を見ると、一本道が見えるだけだった。
もうひとつの秘湯?
この先に温泉があるという一本道を行ってみると、
またしても地元の方が5、6人風呂に入りながらも何やら談笑していた。
温泉は残念ながら入浴中だったため写真は撮れなかった。
そして温泉の名前を聞くのも忘れたw
なのでここからは文章だけでガマンしていただきたい。
そこは真っ白なお湯が流れる温泉だった。
細長い溝には暖かいお湯が流れていて、その先に大きな岩で出来た風呂場ができていた。
おじさん「ごめんください。入らせて貰うよ」
その他おじさん「あーはいはい。どうぞ!」と心よく迎えてくれる。
脱居場は木で出来た簡素な掘っ建て小屋。
そこでおもむろに服を脱ぎだすと、目の前の温泉に飛び込む。
おっさんA「にいちゃん、どこから来たの?(*´∀`*)」
やさしいおじさん「静岡からきたんだってw(^^)」
おっさんB「静岡かぁ。遠いところからよく来たもんだなぁ(*´∀`*)」
とそれから話が盛り上がり、男、五・六人が最近の政治情勢から地元の話題など世間話に華を咲かせた。
ここは奥にもっと深い浴槽があり、人が二・三人立って入れるぐらいの岩風呂がある。
泉質の白さは次に行く白池地獄くらいだった。
おじさん「昔はもっと白かったんだけど、最近は色が薄くなってきちゃってね。東日本大震災の後なんかお湯が牛乳みたいに白くなったんだよ」
おっさんC「そうそう、いまでは薄くなっちゃったけどなぁ…」
わし「へぇー、そうだったんですか(゜o゜;」
と、仲良く風呂場で裸談義をして、20分後、やさしそうなおじさんとその場を後にした。
おじさん「どうだった?どこも良い所だったでしょ?(*´∀`*)」
わし「はい!両方すごく良いところですばらしかったです!わざわざありがとうございました!ヽ(=´▽`=)ノ」
お礼を言うとその後、車で白池地獄の近くまで送ってもらった。
わし「ホントに助かりました。車で送っても頂いてありがとうございますm(_ _)m」
おじさん「いや、いいんだよ。また遊びに来てくれればいいから。それじゃあ、気をつけてね(*´∀`*)」
こうして、どこまでも親切なおじさんは去っていった。
わしは感謝で胸をいっぱいにしながら、直ぐ目の前の白池地獄に行ってみることにした。
第五の地獄・白池地獄
目の前に、白い温泉が広がっている。さっき見た地元の秘湯と同じだ。
多分、成分も同じなんだろう 。大きな池からは湯気が黙々と上がり、ここの温度およそ100℃。
うわっ!煙で何も見えねぇ。それしても熱そうだ。これは入れねぇ(;´∀`)
目の前には綺麗なつつじが咲いていて、新緑の気配を少しのぞかせている。
白池地獄。ここがベストポジションかな?
この奥に大きな水槽があって、そこでは大量の熱帯魚などを飼っていた。
むむむ・・・すごい煙だ。
でもさっき同じような所に入ってきたからもう次のところへ行こーっと(*´∀`*)
第六の地獄・鬼山地獄
鬼山地獄は少し坂を登った先にある。
きた道を少し引き返しつつ鬼山地獄の前に行き、入場券を出して中へ。
するとすぐ目の前にまたしてもファンシーな鬼の像が。
そして奥に行くとでっかいワニの剥製がw
このワニが世界で一番長い記録を持っていた初代イチロウくんで、いまでは二代目が生息しているという。
こちらが二代目イチロウくん。
他にもいろんな池の中にはたくさんのワニが生息していて、その様子はグロテスク。
ここはまさに地獄だったw
坂を降りて今度は遠く離れた血の池地獄らに向かう。残りあと2つ。
雨脚はようやくやんできた。これなら歩いて行けそうだぞ!
と、思ったのもつかの間、ナビを見ていても複雑な坂の多い道に迷ってしまい、2時間くらいかけて遠回りでようやく最後の地獄に辿り着いた。
第七の地獄・血の池地獄
血の池地獄は竜巻地獄のすぐとなり。
歩いてすぐのところに2つは連立していた。せっかくだからまず血の池地獄に入ってみよう!
血の池地獄。ここは確かに赤かった。しかし正直さっき見た海地獄のほうがよっぽど赤いぞ。
そして目の前の大きな池以外、他に見るものもない。
う~んこれは…(;´∀`)
赤いというより橙に近いなw
この血の池地獄にも大きな足湯があったので、疲れた足を休めるべくその湯に足をつける。
ここの温泉も飲めそうだったので少し、お湯が湧き出ているところから汲んで飲んでみた。
う~ん・・・まずい( ;∀;)
鉄の味がしてなんだかホントに血を飲んでいるみたい。味はしっかり血なんだなw
しかしこれはやはり飲むもんじゃないや(;´∀`)
でもここなら切り傷なんかすぐに治りそうだw
さて、じゃあ次の地獄に行ってみるか。
第八の地獄・龍巻地獄
龍巻地獄(たつまきじごく)は、間欠泉として知られる地獄。20~40分間隔で噴出する(降水量で変化するとされる)。アメリカ・イエローストーンなどの物と比べて噴出間隔が短いのが特徴である。気圧の高い地下深くで熱せられた湯は摂氏150度にも達するが、噴出直後に減圧によって気化し100度以下となる。以前は開放された環境であったが、観光客のいる場所まで飛び散ると非常に危険であるので、噴出孔には石の天井が設けられており、周囲も完全にコンクリートで固められており、いわゆる間欠泉のイメージからはかなり遠い外観となっている。別府市の天然記念物に指定されており、2009年(平成21年)には別府の地獄として国の名勝に指定された。噴出のメカニズムは垂直管説で説明される。
- 所在地:別府市野田(地図)
- 泉質:含食塩酸性泉
- 泉温:約101度(噴気) ※ただし、地下の泉温は約150度
ここが最後の地獄だ。
さて、竜巻地獄とは一体どんなものなんだろうか?
竜巻なんて威勢のいい名前だから、きっと恐ろしい熱湯の渦がこれでもかと襲い掛かってきて・・・
券を渡して入ると、案内係の方が「次の竜巻は15分後です」と教えてくれた。
待つこと15分。
最初は人がいなかったベンチもだんだん人が集まって30人くらいになってきた。
そしていよいよ開始のアナウンスが始まった!
おお!どんどん出てくるw
おお!おお!勢い良く熱湯が吹き出ている!
これか?これが竜巻なのか?(;´∀`)
竜巻って言う割には巻いてないような・・・
周りのお客さんも立ち上がって次々の間欠泉に近づき、写真を撮りまくる!
勢い良く出続けること10分ほど。その後、間欠泉は何事もなかったような静けさを取り戻した。
・・・・・・こんだけ?(;´∀`)
こ、これが竜巻地獄ですか?
ちょっ・・・これは地獄とは言えないんじゃ…( ;∀;)
最後の最後でガッカリさせられた地獄めぐりなのでした。
まぁ、地獄と言ったってあんなもんだよね(;´∀`)
この世にホントに地獄があるわけじゃないしね。
あるとしたらやっぱりあの世でしょw
長い坂道をバックパックを背負って5時間ほど歩き、別府駅周辺に戻ってきた。
さぁ、もう暗くなってきたから今夜の宿を探そう。