ちわ!おいさんだーい!
キミは旅先で財布を落としたことはあるかい?
なんだって?財布?
落としたの?
ポポポ!
・・・実は落としちまったんだよ。
そいつは災難だな。で、それでどうした?
それが色々あってさ。
熊野本宮から帰ってきてバスで乗り換えて熊野那智大社に向かい、お参りを済ませてから電車に乗って串本にたどり着こうとして立ち寄った駅の軽食屋さんで気づいたんだよ!
詳しい話は下記に譲るよ。
「一人旅・前半戦」14日目
この日はまたしても午後からものすごい雨が降ってきました。
ずぶ濡れになりながらもわしは恐ろしい熊野古道を、20kmのバックパックを抱えて歩いて行くのだった。
今回は熊野三山第3段・熊野那智編。
前回まではこちら
始めて熊野本宮大社に行ったよ、という話(*´ω`*)
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【最悪】雨の日の本宮案内。熊野のバスには気をつけよう(*´∀`*)
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和歌山観光3 恐ろしや熊野古道!
那智駅
未だ雨は上がらず土砂降りの中、那智駅へ。
那智駅では熊野那智行きのバスに乗って次に熊野那智大社を目指す。
バスに乗り込むとしばらくは山道を雨の中をひた走っていく。
周りには那智の滝へ行く人らしき人は見当たらない。
かろうじてわしの席の後ろに登山の格好をした若い女性客が二人いる。
あの人達も那智に行くのかな?と思っていたら熊野那智大社の手前、大門坂バス停に着いた。
ここから熊野那智大社がある上まで熊野古道が敷き詰められていて熊野那智大社へ歩くことができる。
今回は意を決してここで降りて熊野古道をひたすら歩いていくことにしたのだ。
さっきのおねぇさんたちはそのままバスに乗って上まで行ってしまった。
那智の滝へは行かないのかしら?まぁいいや。
辺りにはワシ以外誰もいないけど、ここから上までガンバって登ろう!
雨の中の熊野古道は滑り易すぎるw
ハッキリ言ってナメていた。
まさか熊野古道がここまで過酷な道だったとは…… しかしそんなことは登ってみて10分くらいで気づいた。
何故ならわしが昇った熊野古道は恐ろしいほど急な坂が延々と続き、おまけにその路面がコケに覆われていて、しかも雨で超絶滑りやすくなっていたからだ。
ご覧のとおりの昔ながらの石畳の道である。
これが晴れた日ならば軽いハイキング気分で楽しいのだろうが、今日が土砂降りw
おまけになんだか一番斜面が急なところでまた雨が強くなり始めた。
熊野の古道を写真に撮りまくろうと首にかけていた一眼レフが容赦なく雨で濡れてしまう。
大丈夫かな?カメラが壊れないか心配だ……
しかしここで荷物を解いてカメラケースを出すわけにはイカンのだ。いや、出せんのだw
そう、20キロ以上の重いバックパックを担いでいるワシは前足に全神経を集中させてなんとか踏ん張っている状態。少しでも油断すると今にも足を踏み外して転げ落ちそうになる。
こんな状態ではこの土砂降りの雨の中とても荷物を解くことはできない。
なんだこの急斜面わっ!(=o=;)
おまけに大雨になってきたから雨がカッパを通り越してパンツまで水が染み渡っているのがわかる!
もうカッパ意味無いじゃん!
カッパの中が汗と雨水で蒸れて深い極まりない!
ここらへんまで来ると、いくらか人がチラホラ見え出す。
しかし、上から見ると下がいかに危険かよくわかる。熊野古道、恐るべし!
熊野古道がこんなに危ない道だったなんて予想もしなかった(ちなみにこの古道。ワシが登った半年後にあの宇多田ヒカルも挑戦し、ムリをしたので靭帯を切っている。恐ろしい道だw)
なんか想像していたのとは違う。
もうちょっとのんびり新緑の空気を吸いながらゆっくり登れるもんだと思ってたのにここまでキツイとは!
フィー!…フィー!……キツイぃ(=o=;)
甘かった。全然、あまちゃんだった!
大雨の中、汗だく(雨だく)でなんとか足を踏み外さずに頂上まで登りきり、熊野那智大社にたどり着く。
しかし、カメラがなんか曇っていておかしい…
熊野那智大社
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にある神社。熊野三山の一つ。熊野夫須美大神を主祭神とする。かつては那智神社、熊野夫須美神社、熊野那智神社などと名乗っていた。また、熊野十二所権現や十三所権現、那智山権現ともいう。
熊野那智大社の社殿および境内地は、ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』(2004年〈平成16年〉7月登録)の構成資産の一部。
長かった。ここまで来るのにだいぶかかってしまった。
普通なら30分で登れそうな坂道が重いバックパックと雨のせいで1時間くらいかかってしまった。
やっと休憩所に着いて一休みしたと思ったらまだ先へと続く階段があるのか!
この階段もヒーヒー言いながらなんとか昇っていくわし。
ここが本殿。やっと辿り着いた。しかし、ナゼだろう?苦労した割にはあんまりうれしくないw
まぁいいや。四の五の言ってもしょうがないからお参りしよう。
雨の中濡れながらお参りしてもなんだか祈りが届かない気がして嫌んなっちゃう。
参拝もそこそこにはやく雨の振り込まないところに逃げたくなってしまう。
その内なんとか見れる写真。大きなご神木。
鳥居も立派である。
上から見るとこんな感じ。
遠くに見えるのが那智の滝。今度はあそこに行ってみよう!
そして何故か三重塔もある。遠くから見るのとはまた違うなぁ。
次はいよいよ那智の滝へ。
那智の滝
やはり有名なだけあって那智の滝には沢山の人が詰めかけていた。
しかもこの先、もっと滝に近づきたいならお金を払わなくてはいけないらしい。
この那智の滝=飛瀧神社として滝そのものがご神体とされているからだがその落差なんと133メートル!デケェ!
でも、お金払えば近づくことできんだ(;・∀・)
せっかくなので入場料を払い、もっと近くにいってみる。
しかし那智の滝は恐ろしい勢いで降り注いでいて直視できないくらいの水しぶきが常に顔にかかる。
雨に振られているのか、滝の水しぶきなのかよくわからないくらいずぶ濡れになりながらなるべく近くに行ってみる。
でも、もう色々見たから帰ろうか…
ひと通り那智山を観光し、(雨だから人が少ないw)
大体見て回ったのでバス停でバスを待っていると、行きのバスで一緒だったお姉さんたちと偶然再会した。
また帰りも同じバスに乗るらしい。
おかげで帰りはバスの中ですっかり仲良くなった。
女1「お兄さん。あの雨の中、大門坂からあの峠を登ったんですか?」
ワシ「登りましたよ」
女2「ええ〜!!私達も登ろうか迷ってたんですけどぉ、雨が降ってたからやっぱり辞めようってバスでそのまま登って来ちゃったんですよぉ。大変でしたねぇΣ(゚д゚lll)ガーン!」
ワシ「……(;´∀`)」
(ああ、確かにアンタたち登らなくて正解だったよ。雨の日にあんなとこ登るもんじゃないよ)
女1「お兄さんは今からどこへ行くんですか?」
ワシ「いや、ワシはもうこのまま那智駅に戻って電車に乗ってYHがある串本まで行こうかな?と思って」
女2「私たちはこのバスに乗ったまま那智駅の先の紀伊勝浦まで行くんですけど…」
ワシ「紀伊勝浦って串本まで行くバスとか出てますかね?」
女1・2「……さぁ?」
もし串本までにバスが出ているならなるべく近い紀伊勝浦からバスで串本まで行こうかと思ったけど、よくわからないんじゃしょうがないから一度、那智駅に戻ってきた。
二人に別れを告げてバスを降りる。
那智駅のホームで
那智駅は無人駅である。
ホームで次にくる電車の時刻を確認すると、7時30分の電車しかないらしい。
今から2時間以上待たされるハメになる。しまった!
あのおねぇさんたち一緒にバスに乗って紀伊勝浦まで行けばよかった!(;´゚д゚`)
降りた後で激しく後悔するわし。しかし、いま後悔してみてももう遅い。
これを逃したらその次の電車は4時間(!?)待つらしい。
どんだけ人乗らないんだよ!叫びだしたくなるほど電車がこない。
でも、しょうがないからここで電車を待つしかないのだ。
それにしても寒い!
この駅のホーム、
大雨に打たれて下着までぐっしょりのワシには、5月だというのに風邪を引いてしまいそうだ。
ここまで濡れたのは上高地で明神池に落ちて以来だぞ!
幸いにも駅の近くに綺麗なデッカイトイレがあった。
そこの障害者用トイレ(ベッド付き)で着替えさせてもらう。
ごそごそ……着替え完了。う~ん、ここで泊まってやろうか?(;・∀・)
一杯の温かいうどん
安心したら小腹が空いた。
そういえば、朝ごはんも昼ごはんも食べてなかったや。
どこかで何か食べれそうなトコはないかな?と、あたりを見渡してみると駅の目の前に小さな軽食屋さんを見つけた。
ここだ!もうハラが減ったからここでいいや!
でもなんだか店内が暗い。ひょっとしてもう終わっちゃった?
中に入って
ワシ「あの〜、やってますか?」
と聞いてみると人の良さそうな店主が
店主「え?ああ、もう閉めちゃうトコなんですけど、いいですよ。最後のお客さんで」
と言ってもらえた、有難い。
さっそくメニューから暖かいうどんを注文する。
ワシ「あの~、次の電車がくるまで後1時間半くらいかかるらしいんですけど、それまでここにいさせてもらってもいいですかね?外、寒いもんで…」
店主「ああ…そうですか。いいですよ。いるだけなら…」
といって暖かいうどんを出してくれた。
いかにも冷凍な感じのうどんだがそれでも食べてみると空腹のせいかとてもおいしい。
食べ終わった後、店主と時間まで立ち話をした。
電車の他にも串本まで行く交通機関がないか聞いてみたのだ。
店主「さぁ…串本…串本ねぇ。ちょっと待って下さいよ…」
といって親切にも時刻表を出してきて他にバスとかがないか調べてくれる。
店主「……どうもないみたいですねぇ。やっぱりここから電車に乗るしかないみたいですよ」
ワシ「そうですか……」
落胆するもお礼を言い、お金を払って出て行こうとしたその時だった。
あれ?あれ?あれれ?…………ない!
ポケットのどこを探してもサイフがない!
ワシはこの時までお札が入った大きなサイフと小銭の入った小さなサイフの二つ持ち歩いていた。
しかし、お札が入った方のサイフがないのだ!
とりあえずうどん代は小銭入れからお金を払い、慌ててその場でバックパックをひっくり返してサイフを探して見るが、どこにもサイフが見当たらない!
落とした!
今になってどこかで落としたことに気づいた!
ないないないないないない%&’><_}S{+<``P`=………!!??
財布を無くしたことでパニックになる。
ない!やっぱりない!落としたんだ!!
でも落としたって一体どこで?重いあたるところなんて山ほどあるぞ!
一番あやしいのはあの熊野古道だ!
もしあんなとこで落としていたら大変だ!また行って取りにいかなくちゃいけない!!
またあんなとこを登るのかと思うと、一気に気分が暗くなった。
いや、待てあそこに落としたと決まったわけじゃない!
でも、だとしたら一体どこへ?!
ど、ど、どうしよう!どうしよう!
どうしたらいいんだ!?!?(((((((( ;゚Д゚))))))))
失くしちまったサイフ
店主に聞いてみたらとにかく今日、今まで行ったところに電話して聞いてみろと言われた。
な、なるほど!それもそうだ!!
えーっと、えーっと今日行ったところは …まず、な、ナチのタキ…熊野那智大社だ!(@_@;)
しかし、電話を欠けてみても境内にそんな落とし物は届いてないという。
その一報に愕然とするワシ。
次はバス会社に電話してみるがそんなモノはないという。
絶望がワシを襲い、目の前が真っ暗になった。
どうしよう!?ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
ほとほと困り果てていたら、
店主「あとは…ないったらアソコだけだな」
と、おもむろに呟いた店のおじさんが自分の携帯を取り出して、何やらどこかに電話をかけ出した。
画面を見てみると那智警察所と書いてある。
店主「あ、もしもし。お世話になっています。
あの那智駅前の◯◯です…実はうちの客がサイフを……え?はい。ええ。ええ。…え!?ある?」
ワシ「え?!」(;・∀・)
慌てて携帯を変わってもらう。
警察「えーっと、あんたドラねこさん?」
ワシ「は、はい!そうです!ドラねこです!( ;∀;)」
警察「えーっと、この茶色くて黄色い三本線があるサイフが…」
ワシ「え!?そ、そうです!!!三本線の入っているそのサイフです!!!(;゚Д゚)/
警察「あ、そう。じゃあ申し訳ないんですけど、こちらまで取りに来て…」
ワシ「え、と言われてもどうやって……」
と、しどろもどろになっていると
「貸して」と店のおじさんが携帯を取り上げて
店主「…はい。…はい。そうですか。はい、わかりました。今から私行きますんで…」
ワシ「え?」(・・)
店主「ええ、本人と。はい。なので申し訳ないんですけど今から15分くらいで行きますから、はい。よろしくお願いします。」
と言って電話を切り、
店主「よし、今から行こう!ここからすぐ近くのところに交番があるから、そこに届いてるっていうんで一緒に取りにいこう!」
なんと親切な店のおじさんは、警察まで一緒に車で送ってくれるというのだ!
しかし、時計を見て絶望的な事実に気づく!電車が来るまであと30分しかない!
ワシ「あ、…あのでも、電車が来るまであと30分しかないんですけど」
店主「なに!?じゃあ早く急がないと!往復で30分、手続きしたらもっとかかるかもしれない。急ごう!」
と二人で慌てておじさんの車に乗せてもらい交番まで行く事になった!
道中、心底申し訳なかった。
こんなアホでマヌケな旅の者をわざわざ交番まで連れていってくれるなんて、本当に身が縮まる思いだった。
すいません!本当にすいません!
本当に!有難うございます!!!m(_ _)m
ワシは涙を流さんばかりに何度も何度もお礼を言った。
しかし、それと同時に一体電車に間に合うのか!?
それともこのままあそこで四時間次の電車を待つことになるのか!?
という申し訳なく思う気持ちと、一刻も早く車をかっ飛ばして行って貰いたい気持ちとがごっちゃになっていたたまれない胸中のワシだった。
(早く!早く!一刻も早く進んでくれ!
あんな寒い駅で、この後四時間も過ごすなんて真っ平ゴメンだ!(((((((( ;゚Д゚))))))))
間に合うのか?それともこのまま駅で4時間待つことになるのか!?
ギリギリの精神状態で今や死刑判決を待つ死刑囚の気持ちであった。
車は10分で交番に着く。
事情を説明して手続きを早めに切り上げさせてもらう
ワシ「あの、これ一体どこに落ちていたんですか?」
おまわりさん「ああ、なんか熊野本宮大社行きのバスの中で座席に落ちていたらしいですよ。」
ワシ「本宮ぅ!?Σ(゚д゚lll)ガーン!…あ!あの時か!!」
ワシはその時、一気に思い出した!
そう、あの時バスから降りる前、地図を取り出すために一度バスの座席でバックパックを開けていたのだ!
思えば無くさないようにバックパックの奥に閉まっておいたサイフが外に出てきたのは、地図を無理やり奥から取り出そうとしたあの時しかない!
そうだったのか!よかった!!熊野古道じゃなくて!
ワシ「ありがとうございます。本当に助かりました!(:_;)
おまわりさん「もう落としちゃだめだよ」
ワシ「はい、本当にすいませんでした!有難うございました!(TдT)」
といってまた慌てて車に乗り込み駅に戻る。
おじさん「よかったね。サイフが戻ってきて」
ワシ「はい!本当に!本当にありがとうございました!!(TдT)」
駅に着いた。
店のおじさんに何度もお礼を言い、駅に向かう。
良かった。ギリギリなんとか電車には間に合ったみたいだ。
その一分後、ホームに電車がやってきた。周りにはいつの間にか高校生たちでいっぱいである。
電車は、帰りの学生で座る場所もないくらいだった。
それでも、本当によかった。
あのままサイフが見つからなかったらどうしようかと思った。
でも見つかって本当によかった。
肉体的には辛かったが、心は何故か温かった。
ワシは心の中で何度もあの店のおじさんにお礼を言った。
本当に、本当にありがとうございます。
これでなんとかまた旅を続けることができます!
本当にありがとうございました!m(__)m
世の中には本当に親切な人がいるもんだ(*´∀`*)
串本のYH
すし詰めの電車から降りて串本に着いた。あたりはもう真っ暗の9時過ぎ。
YHを予約していたから駅には迎えの車が来ているはずである。
すでに来ていた迎えの車に乗り込んでYHに向かう。
車に乗ってYHにたどり着いた。
YHを取り仕切っている人は、ワシより一つか二つくらい上のメガネをかけたお姉さんで、愛想よく案内してくれた。
食堂は汚かったけど、お金を払うと通された部屋はなかなか綺麗な個室で、ドミトリー料金を支払ったのに個室に泊めてくれた。
今まで泊まったYHの中で二番目に綺麗な宿だった。
部屋に入ると、さっそくズブ濡れになった服やバックパックやなんやらを出して乾かす。
バックパックには雨を避けるためのナイロンのシートが付いていたが、今日の雨はそんなものを軽く貫通するぐらいの勢いの容赦ない大雨が襲い掛かり、ワシの色んなモノがだいぶ濡れてしまっていた。
特に深刻なのは一眼レフのカメラだった。
首にぶら下げてたこともあり、電源を入れてファインダーを覗いてみるとまだ中が曇っている。
げっ、雨が内部に染み込んだんだ!Σ(゚д゚lll)ガーン
どうしよう(;´Д`)
このまま頬っておけばレンズにカビが生えてしまう。
しかし拭こうにもワシの持っている一眼はFUJIFILMのレンズ一体型カメラなので取り外すことができない。
弱ったなぁと思いつつ、なるべく乾燥しやすそうな所において、エアコンを除湿にしておくことにした。
まいったなぁ……電車には乗り遅れそうになるわ、大雨にはふられ、バスは待ちぼうけをくらい、サイフは落としてしまうわ、おまけにカメラは壊れそうだわ、朝から今日は良いこと無しである。
そうだ、思い出した!
明日はもう三重県を過ぎて京都の高野山まで行くつもりだったのだ。
なのでさっきのおねぇさんに高野山までの道のりを聞いてみよう。
さっそく下に降りて行き明日の旅程を相談すると、お姉さんはスマホを取り出して懇切丁寧に道のりを教えてくれた。全く良いお姉さんだ。
お姉さんにお礼を言い、二階に上がってもう寝ることにする。
はぁ、やっと眠ることができる。
雨には振られるし、サイフは無くすし、熊野なだけに三山(散々)な一日だった。
今日一日本当にひどい目にあった。
それでも最後にはそれを吹き飛ばすような暖かい人達に囲まれてなんとか今まで生きてこれた。
本当に感謝カンゲキ雨アラレである。
それにしても、なんだかやたら長い一日だったなぁ(;´Д`)
……疲れたからもう寝よ。