ちわ!おいさんだよ。
キミは過酷な熊野詣をしたことはあるかい?
今回から熊野編か。
熊野ってどこにあるの?
ポポポ?
熊野は三重県にある日本の聖地として名高い熊野古道や熊野詣で有名な熊野三山がある場所なのじゃ。
へぇーまた遠いとこに行ったんだなぁ
「一人旅・前半戦」14日目
今回から熊野編3連発。
前回、伊勢神宮から三重県の熊野を目指したおいさんは、夕方近く雨が降る中熊野に辿り着きそこのYHで一泊したのでしたw
前回まではこちら
始めての伊勢神宮で伊勢うどんを食ったよ、という話(*´ω`*)
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お伊勢参りで年収UP?伊勢うどんと神域の巻
続きを見る
和歌山観光1 それを先に行ってくれよ!の巻
起きてみたら、雨はまだ続いていた。
前の日は防空壕の中のボウリング爆撃の嵐だったため、昨日の夜は爆睡してしまった。
もうユースのチェックアウト時刻ギリギリだ。慌てて荷物をまとめ、部屋を出る。
ユースのオーナーにこの近くの電車の駅の場所を聞くと、ここから歩いて20分のところという答えが帰ってくる。
まぁそれぐらいならどうってことない。
歩いてゆっくり行けるだろうとタカをくくっていたら衝撃の事実を聞かされる。
オーナー「そな、ゆっくりゆーても、もし乗り遅れたらそこからまた二時間くらい待たなきゃなりまへんで」
なに?!二時間?Σ(゚д゚lll)ガーン!
「ええ。もう9時過ぎたらここらの電車は乗る人もおらんようになるから、それくらいの感覚で電車が来るようになるんです。」
見ると、9時まで後15分!電車の出発時刻まで15分しかないじゃないか!
そ、それを早く言ってくれよ!!Σ(゚д゚lll)ガーン!
慌ててお金を払い、靴を履いて玄関を出る。外は今日一日小雨が降り続くように思えた。
昨日は雨が止んだら、ユースの近くを少し歩いて熊野古道を散策してみようという計画は、すっかり狂ってしまった。
七里御浜も獅子岩も、この雨と電車の時間によって諦めることにして、もう熊野三山に向かうことにする。その矢先、すぐ右手に何やら変な岩の壁がチラッと見えた。
穴ぼこだらけの不思議な岩は、なんとも言えない存在感を放ちながらその場に佇んでいるように見えた。
急がなくてはいけないはずなのに、あれは一体なんだろう?と、思いながらしばらく歩いていると鳥居が見えた。見ると花の岩神社と書いてある。
花の岩神社
そういえば昨日ユースで見たガイドブックに、ここら辺の観光名所にこの神社の名前が書いてあった(;´∀`)
う~ん、もう時間がないんだけど、どうせもうココら辺の観光名所は回れないんだから、一回見てみよう。境内は意外と狭くなんか変な丸い石が置いてある。これは天然の石だろうか?それにしてもコケがびっしり生えているぞ。
花窟神社(花の窟神社、はなのいわやじんじゃ)は三重県熊野市有馬町に所在する神社。伊弉冉尊(伊弉冊尊、いざなみのみこと)と軻遇突智尊(かぐつちのみこと)を祀る。
『日本書紀』(神代巻上)一書には、伊弉冉尊は軻遇突智(火の神)の出産時に陰部を焼かれて死に、「紀伊国の熊野の有馬村」に埋葬され、以来近隣の住人たちは、季節の花を供えて伊弉冉尊を祭ったと記されている。当社では、それが当地であると伝え、社名も「花を供えて祀った岩屋」ということによるものである。
神体である巨岩の麓にある「ほと穴」と呼ばれる大きな窪みがある岩陰が伊弉冉尊の葬地であるとされ、拝所が設けられているが、一説には、伊弉冉尊を葬った地はおよそ西1.5キロメートル先にある産田神社(うぶたじんじゃ)であり、当社はこの火の神である軻遇突智の御陵であるともいう。花窟神社においては、伊弉冉尊の拝所の対面にある高さ18メートルの巨岩が、軻遇突智の墓所とされている。
これが本殿。普通なら建っているはずの本殿はなく、この岩壁のみ。
これがご神体らしい。こんな珍しいご神体初めて見たw
花の岩神社は、国道42号に面した神社で「日本書紀」にも登場する日本最古の神社。ご神体は45mの巨大な岩でイザナミノミコトを祀る。
毎年2・10月に「お綱かけ神事」などの祭礼が行われる。世界遺産にも登録された。
ふーん、すごいんだね。 花の岩神社って(*´∀`*)
しみじみと花の岩神社の岩壁を眺める……すごいなぁ。
ハッ!こうしてはいられない!汽車の時間が迫ってるんだった!
花の岩神社を出て、慌てて駅に向かう。携帯の時刻表にはあと10分で電車が来るらしい。
しかしナビでは歩いて15分はかかるという。これはイカン!なんとか急がなくっちゃ!
雨の中カサを指しながら走りだす!後ろのバックパックが実に走りにくいw
ハァ…ハァ…それにしても、重い荷物が肩に食い込んで痛い!
それでも早く走らないと間に合わない!電車到着まであと5分!
でもナビで見ると距離は10分のままだ!
急げ!後3分!距離はもう5分だ!かなり距離を縮めたぞ!
もう少しだ!・・・・・・間に合った!
駅には多くの学生がもうすでに電車を待っていた。
結局電車はワシが到着した3分後に到着しそこから新宮駅に行く。
なんだ…そこまで頑張らなくてよかったのかw
さぁ、気を取り直してここからいよいよ熊野三山に行くぞ!(=´▽`=)ノ
熊野三山は、熊野速玉大社・熊野那智大社・熊野本宮大社の3つの神社の総称。熊野は生と死を象徴する修験道のメッカ。
新しい人生を歩みたい人、自分の人生を歩み直したい人は、
熊野に参って古い自分を殺し、そして再び新しい自分となって生き直すことが出来るという。
さようなら、古い自分。
そしてこんにちわ、新しい自分w
まさにワシに持って来いのパワースポットである!
新宮駅
新宮駅に着いた。
そこから歩いて5分くらいのところに熊野速玉神社があるらしい。なんだ結構近いじゃん!
熊野三山も結構簡単に制覇できるかな?とその時は思っていた。
しかし、問題はそこからである。
なるべく今日中に熊野三山は回りたい、しかし新宮駅からバスで那智の滝がある熊野那智大社に行くか、それとも熊野本宮に行くか?どのようなルートを通るか結構複雑なのだ。
一応バスで新宮駅から二つは回れるが、一度に残りの二つを全部グルっと回れるようなルートは存在しないらしい。つまり、どちらかに行ったらもう一度新宮駅に戻って来なくてはならない。
時間的にこれはどうなんだろう?
おまけに一応今日は熊野古道を歩くつもりでいるのだ。しかし、外は生憎の雨。
今は小ぶりだが、コレ以上激しくなって来たらとても歩けないだろう。
しかしそこは臨機応変で行くしかないのだ。
とりあえず熊野速玉を参り、そこから先は状況に合わせて考えていくことにしよう。
熊野速玉大社
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は、和歌山県新宮市新宮1にある神社。熊野三山の一つ。熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神とする。
境内地は国の史跡「熊野三山」の一部。2002年(平成14年)12月19日、熊野三山が史跡「熊野参詣道」から分離・名称変更された際に、御船島を含む熊野速玉大社境内が追加指定された。2004年(平成16年)7月に登録されたユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産・大峯奥駈道の一部。
小ぶりの雨の中15分ほど歩いた。うーん鮮やかな朱色の門が目に鮮やかに映る。
すごいな。鮮やかな朱色の門がまるで京都の平安神宮みたいだ。さっそく行ってみよう!
熊野名物・八咫烏(ヤタガラス)の社。
熊野は三本足のカラスが神の使いとして祀られているのだ。
デッカイご神木。ありがたやぁ〜
なんかよくわかんない像。いきなり外に立っていた。建物の中は宝物庫らしいが、今回はパス。
なんかすごい言葉が書いてある門。ちょっと入るのを躊躇してしまうぞ。
そして此処から先がいよいよ神域である。
どーんとそびえる三つの社。横に三つの社が連なっているという珍しい作り。
なんだかここの境内の雰囲気は優しげな雰囲気に包まれた静かな神域という感じだ。
写真を撮っていると雨が強くなってきた。
じゃあさっそく左席に参拝。
たぶんこちらが本殿なのだろう。参拝を終えて境内をボーっと眺めているとまた急に雨が激しくなってきた。
うわぁ~これは大変だ(;´Д`)
朱塗りの門の下に駆け込んで雨を避ける。
しばし雨宿り。雨音が境内に響き渡り、清浄な空気があたりを不思議な空間に変えていく。
心が洗われる時間だ。次はどこに行こうかな?と、ぼんやり考えてみる。
とりあえず新宮駅に戻らなくちゃ。
境内のおみやげ屋さんで駅に向かうバスがあるか聞いた。
お店のおばあさんは親切にその場所を教えてくれた。あ、お店の外に出ると雨が小ぶりになってきた。さて、そろそろ新宮に戻ろう。
ちなみに今回から話が長くなりそうなんで、前・中・後編にわけて熊野三山をお送りしたいと思います。
お楽しみにw