こんちわ、おいさんだよ!
君はキャンプは好きかい?
キャンプぅ?
今度はどこか自然の中にでも行くのかよ?
そうじゃ!
今流行のキャンプをしに行くのじゃ!
なんでまたキャンプなんでしゅか?
流行っているからじゃ!
それだけかよ!
・・・というのも本当は旅を続けたいんだけど、お金がないからキャンプをして一人旅を続けようと思うのじゃ!
キャンプならお金はかからんからのう。
・・・まあ、たしかにそうだけど。
しかも今回は移動にマイカーを使うので一番お金がかかる電車代が浮くのじゃ。
これなら低価格でいろんな場所を見て回れるぞ!
・・・でも行くったって、まずどこに行くんだよ。
やっぱり初心者キャンパーが行くキャンプ場といえば、「ゆるキャン」の聖地・富士宮じゃろう!
あそこには富士山の麓にたくさんキャンプ場があって景色も良いからワシらみたいな初心者キャンパーにはピッタリじゃ!
そこで今回はま富士宮の富士山本宮浅間大社を目指すぞ!
吉方旅行のルール
- その時期の自分にとっての吉方位に出かける。
- 前日どこに滞在していても、必ず「自宅」から吉方位を割り出す。
- 滞在期間は3泊4日以上(滞在期間が長いほど、効果アップ!)
- 移動距離は100km以上(移動距離も遠いほど、効果アップ!)
- 1泊目は必ず「22時30分」まで泊まるホテルや旅館の部屋に入る。
- 旅行中は毎日「お風呂」か「温泉」に入る
前回まではこちら
旅の最後に小田原の夜桜イルミネーションの話(*´ω`*)
-
【関東・吉方旅行8】夜桜イルミネーション!幻想的な小田原城と最後の夜!
続きを見る
初めてのキャンプで「富士山世界遺産センター」へGo!
さて、初めての高速道路を使った一人旅。
しかも安いビジネスホテルではなくキャンプ場ということもあって、緊張しながら車を運転すること1時間。
教習所以来の高速道路運転にメッチャ緊張したのじゃ。
体がカチコチで見てるこっちが怖かったぜ。
静岡県富士山世界遺産センターにやってきた。
世界遺産センター?
世界遺産に決まったからってまた珍妙なハコモノを作ったもんだなあ。
なんとなく税金の無駄遣い感が漂ってくるけど、まあヒマだから行ってみようぜ。
富士山世界遺産センター
2013(平成25)年6月にユネスコの世界文化遺産に登録された「富士山ー進行の対象と芸術の風景」を後世に守り伝えていくための拠点施設。
当センターでは「永く守る」「楽しく伝える」「広く交わる」「深く極める」の4つの柱を事業として、国内外の多くの方に歴史、文化、自然など、富士山を多角的に紹介する。
鳥居の間からは富士山が見える。
富士山浅間大社が目の前ということもあって、なんとなくありがたい感じを覚えながら、自力でここまで来れたことに少し感動する吾輩w
この鳥居の目の前にはコンクリートの打ちっぱなしに水を溜めて鳥居が映し出されている。
富士山世界遺産センターは展示棟、北棟、西棟の三棟で構成されていて、中央の展示棟は木格子で覆われた逆円錐形のユニークなフォルムが特徴。
この木格子には富士ヒノキが使われているそうじゃ。
なんかスゲーな。
こうして真正面から見て見ると、水面に映った様子が富士山に見えるように設計されているというのだが、これは写真がかなりわかりにくい。
入り口はどこなんだろう?
と見てみるとあそこが入り口のようだから歩いてまず行ってみる。
近くで見るとまた不思議な設計であることがよくわかる。
入館料300円(!)を払い中へ入る。
え?!
ここ金取るのかよ?!
・・・タダで見れると思ったのにビックリじゃ。
内部はそれぞれ
- 登拝する山
- 荒ぶる山
- 聖なる山
- 美しき山
- 育む山
- 受け継ぐ山
と大きく6つのフロアに分かれていて、先程みた逆さ富士の内側が「らせんスロープ」になっているため、壁面に投影される景色を楽しみながら富士山登山を疑似体験できる仕組みになっている。
内部の富士登山の様子を映し出したプロジェクション・マッピングを抜けたら展望ホールに躍り出た。
一歩外に出ると目の前には霊峰・富士が。
おう、ここは見晴らしがいいな。
ここは柵もないから目の前にある富士山が堪能できるなあ。
うわあー!すごーい!
おっきいでしゅ!
ポポポ!
まわりの町並みもどことなくあの霊峰に比べて小さく見えてしまうから不思議であるw
それくらい目の前の富士山はでっかく雄大な姿で今回旅する吾輩を迎えてくれた。
さて、いよいよ本宮をお参りすることにしよう!
一の鳥居はすぐそこじゃ。行ってみるのじゃ。
お参り?
まだなんかあんのか?
富士山本宮浅間大社
かつて、わしはここに来たことがあるらしい。
しかし、それも小さい頃親に連れられて来たときの話で、こうして自力で来るのははじめてである。
へー、こんなところにこんなでっかい神社があるんだな。
富士山は昔から多くの信仰の対象になっていた霊山じゃ。
こうした浅間とついた神社は実はここだけじゃなく、山梨側にもいくつもあるのじゃ。
一の鳥居を超えて駐車場の時点で立派な灯籠が参拝客を出迎えてくれる。
鳥居までの参道は富士宮焼きそばの良いニオイがただようお土産ストリートで、おいしそうな名物たちが参拝客の袖を掴んで離そうとしない。
ちなみにこの浅間大社。
「ゆるキャン」にも出てくるのじゃ。
ホントだ。
ポコちゃんがヤキソバやさんの前でうごかないでしゅ
たぬき!
焼きそばは後じゃ!ちゃんと着いてこい!
ポポポ〜・・・
青空に映える朱塗りの門。二の鳥居まで歩いてくる。
ここから石鳥居への参道は脇にツツジが咲いていて、まさに春という感じになっている。
それにしてもここ本宮はすべてがデカイ気がするのだが・・・
途中の灯籠ですら尋常ではない大きさである。
流鏑馬の像があったりして、なんだか普通の社とは違う感がすでにもうビンビン届いている。
一体ここはなんなんじゃ?
鹿島神宮も変わっていたけど、ここも変わってんな。
不思議なレリーフが足元にハマっていたり、なにやらここはすべてが規格外。
そんな本殿への石鳥居へたどり着いた。
ここからも少し間があいているのがまた不思議だw
富士山本宮浅間大社と掘られた石柱も立派。
楼門は残念ながら現在修復中のようだが、
一部見える部分もあるのでそこは我慢しよう。
手前には何やらデカイ岩が置いてある。
なんだこれ?
何やら霊験あらたかそうな岩じゃなあ・・・
とりあえず触っておこ。
楼門はこんな感じで白い布に覆われている。
今日みたいな晴天の日にはここから見るとすごく「バエル」映えスポットに違いない。
広々とした境内の十字路の向こうに御朱印を書いてもらえる社務所と湧玉池があるようだが、まずは拝殿で参拝しておこう。
こちらが拝殿。
なかなか立派である。
本殿
慶長5(1660)年関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康が奉賽の為に、慶長9(1604)年本殿・拝殿を始め30余棟に及ぶ社殿の大造営を行った。
三間社流造の二階を持つ檜皮葺の建物は、他に例を見ない浅間造りと呼ばれ、国の重要文化財に指定されている。
でもなんとなく質素じゃね?
もう少しゴテゴテしているのかと思ったけど・・・
ホントでしゅ。
なんとなくかざりがすくないきがするでしゅ。
馬鹿者。
ここの主役は後ろに控えている富士山じゃ。
それなのに手前にある社を飾り立てる意味がないじゃろう?
あ、そうか!
とりあえず参拝を済ませ、もう少し周りを散策していこう。
ちなみに主祭神は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)じゃ!
この境内は不思議なもので火山弾や
南極の石などが置いてあって何やら石に縁がある社のようだ。
拝殿の後ろにある正殿も立派である。
さて、御朱印でももらって隣にある湧玉池を見に行くことにしよう。
水屋神社・湧玉池
社務所を通り過ぎると富士山御霊水と書かれた水屋神社に行き当たった。
真上には藤棚が張り巡らされていて、この地位域では少し早めの藤の花が咲き始めている。
富士なだけにね!
・・・・・・
まだつぼみ多めの富士の花とともに、
真正面には透明度の高い緑の池が開けている。
これは富士山の雪解け水が涌出ているからできた池と言われていて、
脇にはこのようにお水が取れる竹筒が張り巡らされていて参拝者にお水取りができるようになっている。
それでは吾輩もここでお水を取ることにしよう。
鹿島でも水取ったけど、ここでも取れるんだな。
さて、ここのお水の味は・・・?
ごくごく・・・む。う、うまい!
これはやはり鹿島神宮の御手洗池の水とはまた違ったバナジウムたっぷりの天然水じゃ!
さらに周りを見渡すと何やら大きな岩が置いてある。
湧玉池
富士山に降った大量の雨や雪は、やがて麓の方へと押し流されて湧水として現れる。
境内東側には国の特別天然記念物にしていされている湧玉池がある。中世以降富士山に登る人々は、湧玉池でまず禊をし、富士登山に挑んでいた。水温は年間を通して13℃、湧水量は毎秒2,4kl
その地殻にはここが湧玉池であることを示す看板があり、
フムフム・・・
なるほど、一秒間に2,4klの水が湧き出ているのか。
修験道の聖地なんだな
透明度の高い池を見ているとなんだか心が優しく癒やされる気がする。
ここは流れのない静かな池でいつまでも佇んでいられる場所なのだが、
すぐ隣に行くと流れのある川のようになっている場所もある。
こちらはさわさわと流れる水の流れがとても美しく、水の流れを見ているだけで癒やされる。
しかもこの池。
さっきの池よりもだいぶ広く・・・
池のそこに生えているらしい水草の彩りも鮮やかで美しい。
どことなく脇道の石庭も美しい。
日陰から池を覗き込むとなんとも水の音に癒やされる。
遠くに見える水草(コケ?)がきれいだなあ・・・
いやあ、初めてきたけど、めっちゃいいとこじゃないか。
湧玉池。
昔小さい頃、来たことがあるんだろ?
ううむ。
昔のことだから覚えてないんだよなあ。
おみずがどこまでもキレイでしゅ
うん、とってもキレイだね!
ところどころ置いてある岩がなんともよいアクセントになっていて、見ていて楽しい。
遠くに見える赤い橋もなかなかバエルw
コケが揺らめく水面が見ていて清々しい気持ちにさせてくれる。
橋の上ではみんなが池をバックに写真を撮っている。
つい嬉しくなって水面を追いかけていくだけで、心が落ち着いていくのがわかる。
湧玉池の奇跡
橋の方から写真を撮っていくと、ここがいかに大きな池であるのがよくわかる。
風に揺れる水面と川の流れがお互いに反射して水面には豊かなシワが現れては消えてを繰り返す。
真上を見上げると鮮やかな黄緑色の木々が揺らめいていて、ここが神に選ばれたパワースポットであることが肌で感じられる。
池周辺に吹き抜けていく風はとても優しく柔らかな新緑の匂いを乗せて駆け抜けていった・・・
いやあ、本当に良いとこだなあ。
旅の初めにここに来てよかった!
ホントだな。
ここは昔から変わらずこんな風景だったんだな。
こりゃ多くの人も押し寄せてくるぜ。
ちなみにここも「ゆるキャン」の聖地なのじゃ。
キレイだなあ・・・!
と湧玉池をボーッと見つめていたら、ここで奇跡が起こった!
んん?!
あれは・・・あれはなんじゃ?!
え?
おお・・・あれは、ヘビじゃね?
ヘビでしゅ!
すごく大きなヘビだよお!
ポポポ!
なんと大きなヘビが湧玉池を泳ぎながら目の前を横切っていくではないか!
慌ててヘビが泳ぎ着いた陸地に近づいてみると、体調2mはあるものすごい長さの茶色いヘビがいた。
ものすごい長さだぞ!
おお、こんな長いヘビなかなか見たことねーぞ!
ものすごいはやさでおよいでいったでしゅ!
うわーん!
怖かったよお!
おお、ものすごい速さでだったなあ!しかも吾輩が参拝しているときにだぞ!
…あれはきっと神の使いじゃ!そうでなければこの池のヌシじゃ!大幸運が現れる奇瑞ぞ!
きっと吾輩に良いことがあるぞ!!
おお、そうかもしれないな!
確かに神社でヘビを見るなんてなかなか見れないもんなあ!
きっとこの湧玉池の神様の使いだったんだな。
それがこんなところで見れるなんて・・・
と呆然としていたら5分後。わしの持っていたスマホが鳴った。
一体なんだろう?と開いてみるとメールの着信だった。
た、大変じゃ!!
ど、どうした?
わ、吾輩の作ったロゴが採用されたのじゃ!!
へ?!
ま、まじで?
なんと先日のグラフィックデザインの仕事で作ったロゴが、先方に採用されたとの報告メールが届いていたのだった!
・・・あのヘビは本当に幸運の前兆だったのだ。
・・・・・・
・・・マジかよ。
こんなことってあるのかよ。
と、トリハダがたったでしゅ・・・
しかもこの仕事の案件成立のあと、実はもう一軒ロゴの仕事が成立し、なんとこの12日に渡る旅の旅費が、実はこのとき一気に稼げてしまったのだが、この時はまだそのことを知らない。
そう!この時にはもうすでに、
吉方旅行の「効果」は確実に出ていたのである!
しかし、このことに気づいたのはこの旅から帰ってきたあとの話である。
一日5000円を使うことを前提に5000円×10日くらいでこのときは計算をしていたのじゃ。
実際にはもっと日数とガソリン代とか色々予想外の出費がかかったんだな。
自分に訪れた幸運に呆然としながらも池を出口の方へ下っていくと、湧玉池の全貌が見渡せる地図が展示してあった。
赤いところが現在地じゃ。
こんなに大きいんでしゅね。
へー、やっぱりこうしてみるとここはスゴい湧き水の噴出地なんだな。
ポポポ〜
隣に昔のこのあたりを描いた絵があるが、当時も今もあんまり変わらないみたいじゃな。
遠くに見える先程ヘビを見た場所を写真に収める。
あそこらへんは特にこの湧玉池の中でも力の強い場所なんだな。
特別天然記念物湧玉池の文字が眩しい。
それにしても今日は本当に良い天気だ。
初めてのキャンプに来たのに絶好のキャンプ日和。
それでいてこんなにキレイな場所にやってこれるなんて本当にラッキーだった。
神幸橋を過ぎるとここらへんから水流は増し、激しい流れになってくる。
富士山から湧き出ている水がここでは水量を増してものすごい勢いで小川を流れていく。
また何やら石碑らしきものもさり気なく置いてあるかと思うと、
ここいらへんで少し腰を下ろす。
やれやれ、初めてやってきたにしてはなんとも幸運に恵まれてしまった。
富士山の湧水は底まで見通せるほど透き通っていて、あたりの参拝客の目を楽しませてくれている。
このキレイな水面はずっと見ていられるなw
ああ、ずっとこの水の音に耳を傾けていられるな。
今日は春だっていうのに快晴の真夏日。
気づいたら目の前で子供が楽しそうに川で水遊びをしていた。
冷たい湧水に目を奪われながら、吾輩はこの地を後にした。