ちわ!おいさんだよ。
キミは過酷な一人旅をしてるかい?
今回はそうでもないだろう。
今回はどこへいったの?
ポポポ!
う~ん、それがそうでもないのじゃ。
長野から愛知に向かって金山駅で降りて漫画喫茶に一泊したんだけど、これがなかなかどえらい漫画喫茶でね。もう寝るのが辛くて…
そんなにヒドイとこだったのか?
そのなのじゃ! トイレが近かったから臭いがひどかったのじゃ! ではその後の顛末が以下なものであったか以下に語っていこう。
「一人旅・前半戦」12日目
前回長野の上高地にいたおいさんは、長い列車に揺られながらなんとか熱田にたどり着き、翌日愛知・熱田神宮へ向かうのだった。
前回まではこちら
上高地でiPhoneを落としたよ、という話(*´ω`*)
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【前半戦完結】さようなら京都 旅の終わりは南禅寺
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愛知観光1 長野・最悪の駅員と最悪の漫画喫茶
ウトウトして目が覚めると、そこは中央本線の快速列車の中だった。
今日一日の失態をクヨクヨ思い悩んでいるうちにいつの間にか眠りこんでしまったらしい。
慌てて時計を見る。松本駅を出てもうすでに三時間がたった。
窓の外はもう真っ暗。乗客もワシと他に3、4人ほどしかいない。
ここからは乗客はほとんど乗ってこなかった。
あとはこの中央本線に乗って途中の勝川の駅で乗り換え、金山に行くだけだ。
そこから今日の宿を探して漫画喫茶にでも泊まろう。
そう考えていると、いつの間にか外の景色が都会な町並みに変わってるような気がした。
もう少しで乗り換えかな?
ナビを見ようとポケットをまさぐるが、すぐにさっき上高地でiPhoneを水没させたことを思い出す。
そうだ、確認したいが出来ないのだ。
だから地図とカンを頼りにこの路線に乗らなくてはならなかった。
今思い出してもあのことは痛恨事である。
少し不安になってきた。発射間際のこの電車にあわてて乗ったので切符を買い忘れていた。
近くを車掌が通りかかったので金山までの切符と、途中どこで降りて乗り換えればいいのか聞いてみた。
あのー、金山まで行くには勝川で乗換えればいいんですよね?
駅員「いや違いますよ。一度、多治見まで行ってそこで乗り換えて、勝川に行ってそこでまた乗り換えですね。」
え?!た、たざみ?(゜o゜)
駅員「タジミですね。15分ほど待ってもらうことになりますね〜」
と、切符を切りながら吐き捨てるように言い、去ってしまった。
その感じの悪さに一瞬、唖然とした。
ハァ……またか。最後までこれか……(-_-;)
もう少し丁寧に説明してくれてもいいじゃないか。せめてドコのホームで乗り換えるか教えてくれよ。
こっちはこの電車に乗るの初めてなんだからさ!
ワシの格好は上高地から上下登山用のカッパ姿。
横には重さ20キロ超えのバックパックが横たわっている。
どう見ても旅人の格好である。
そんな旅人にもう少しわかりやすく丁寧に説明してくれてもいいだろう!?
結局、最後まで長野の公共交通機関には馴染めなかった。
長野が嫌いなわけではない。むしろ今回の旅で良い所であることがはっきりわかった。
だが、公共交通機関の無愛想ぶりには正直がっかりした。
注意ポイント
- 汚い車体に分かりにくいホームの掲示。
- 乗り心地の悪いバス。
- 運賃を間違えるバスの運転手。
- ウソを教える駅員複数(地獄の長野ループ)
- そして無愛想な車掌。
などなど思い返すと長野の悪い印象は全て公共交通機関で起こっている。
何度も言うがワシは今回の旅で長野が大好きになったのだ!
それだけに残念である。もう少しなんとかならんものかね?アルピコグループさんよお(;´Д`)
これが最後の長野かと思うと、とても寂しい……。
勝川駅
勝川についた。重い荷物を背負いホームに出る。
車線は何本かある。一体どこに次の電車が来るのだろう?
仕方ないので重いバックパックを担いで階段を登り、改札の方まで歩いていって駅員に聞いてみた。
駅員「あー!それでしたら4番線ですよ。あと15分後に来ますよ。
な、なんだこの愛想の良さは!?Σ(゚д゚lll)ガーン!
愛知に入った途端、この駅員の態度の違いに愕然とした!
本来なら当たり前のこの駅員さんのリアクションが、長野の無愛想な態度に慣れていたワシには少し感動モノだった。
そこまでいうほどかあ?
いや、ホントに。
マ!ジ!で!(;´∀`)
そんなことを思いつつ、人がいなくなった4番ホームに降り立つ。
長いようで短い長野の旅だった。最後はあまり良い感じではなかったけど、ここからは愛知。
行きたかった熱田神宮に行って、そしてその次は念願の伊勢神宮に行くぞ!
やって来た電車に乗り、わしは列車もろとも夜のホームに消えた。
金山駅
金山駅に着いた。さあ、これで後は泊まるとこの確保だ。早く寝たいなぁ…もう。
しかし駅の路線図を見ると熱田駅という駅があることに気づく。
明日は熱田神宮に行くんだからなるべく近い所で宿をとった方がいいんじゃね?
最悪の漫画喫茶
まぁ、熱田駅でも少しブラつけば満喫くらい見つかるでしょ。
名古屋近くなんだし。きっとあるっしょ。というわけで、金山から熱田駅まで行くことにする。
熱田駅で降りた。
しかし、辺りは閑散としていて商店街はあるけど、漫喫なんて見つからない。
仕方ないので金山方面に歩いて戻る。えぇ?これじゃ二度手間だよ。
こんなことなら金山で普通に漫喫を探せばよかった……
右手には熱田神宮と森が鬱蒼としているのが見える。
う~ん、失敗したな。どこも店は閉じちゃってるし、どこかで道を聞いてみよう。
コンビニが見えてきた。中に入って店員さんに満喫が近くにあるどうか聞いてみる。
店員「漫画喫茶?ああ、それならここらへんにはありませんよ。一番近くで、そうだなぁ……金山駅あたりかなぁ」
ガーン!さっき行ったとこじゃん!!
そういえば電車の中で金山に就こうとした時、窓から漫画喫茶の明かりが見えたんだよね
……そこまで戻るのか…トホホ。
最初っからそこにしときゃよかった。歩き損である。(_ _;)
「そこの神宮前駅から行けますよ」
教えてくれたコンビニのお兄さんに感謝しつつ、歩いてすぐの神宮前駅に行くことにする。
とんだ遠回りだった。神宮前駅からまた電車に乗って、結局金山駅に戻る。
なんでこんなにおんなじ所をグルグル周らなくちゃいけないんだ……最後まで着いてない日だな。
再び金山に降り立つと、あたりはものすごい繁栄している。
その町並みに思わず目を奪われる。……ここは大都会か?(;´Д`)
名古屋かと見まごう繁栄ぶり。道行くサラリーマンとOLさんたち。
街のあちこちで多くの女子大生・大学生で溢れかえっている。きっとこれからコンパでもするんだろう
すげぇな。でもここは金山である。名古屋はまだ先。それでもすごい賑わいであった。
……しかし夜のネオンと人の多さでいささか疲れてきた。
もう面倒だからさっき電車の窓から見えて漫喫に泊まる。
ナイトパック2000円と少し高めだが(時間も短い)もうどうでもいいや。
そうしてわしはやっと漫画喫茶に泊まることにした。
俺は早く寝たいんだ!
禁煙席を選びジュースを二、三杯飲んで席に行く。
よっこいしょ。なんかタバコ臭いぞ?ここ禁煙だろ?
見るとそこは禁煙席でありながら隣がすぐ喫煙席で、扉一枚で区切られている。
しかも扉開いてるし。(誰だよ開けっ放しにしたの閉めろよ!)
寝袋を出して横になる。でも、二階や喫煙席からの笑い声でうるさくて眠れない。
おまけにトイレが近くにあってそこから男子便所の小便器の匂いが漂ってくる。
うわぁ……(;´Д`)
ここの漫画喫茶は最悪である。
高い金出して嫌なトコに泊まっちまったなぁ…でもまぁいいや、早く寝ちまおう。
明日はいよいよ熱田神宮だ。朝早くここを出て参拝しようーっと。
最悪の夜を超えて
次の日。うるさい漫画喫茶であまり眠れずナイトパックの時間がまだあったが、この場所から離れたくてたまらないので朝早く五時ごろに出ることにする。
うるせーし!臭せぇーし!
高ぇーし!……二度と来るか!!(# ゚Д゚)
とっとと金を払い、外に出た。朝の空気が清々しい。中とは偉い違いだ。
昨日、雑多だった繁華街は打って変わって人が少なく、通勤するサラリーマンであふれている。
昨日の夜、あれだけ居た若者たちは一体ドコへ行ってしまったんだろう?
昨夜までの喧騒がウソのようにわしが泊まった周りは静かな朝の都会の通勤風景が続いていた。
本当なら電車に乗って昨日の神宮前駅を目指すのだけど、人のいない都会を歩いてみたくて昨日電車できた道を神宮まで歩いてみた。
そういえばせっかく名古屋に来たんだからひつまぶしとかも食べたいなぁ。でも朝早くだからどこも店は閉まってる。チェッ
……まぁどうせ金ないんだけどねw
本当に人がいない。昨日も人がいなかったけど、昨日は夜遅かったからである。
伝説の剣の眠る・熱田神宮
ほぇぇ〜、デッカイ木だなぁ。
境内は朝早いだけあって静まりかえっている。朝早い神社の空気は起きたてで寝不足気味の頭には心地良い。こういった木が生えてるってことはここがすごいパワースポットだということだな。
ん?なんか木に止まっている?あれ!?なんだあれは?!Σ(゚д゚lll)
よく見ると、なんと鶏が木の上に止まっているのだ。あれはきっと神様の使いなんだろう。すごいな、ここは。
すごいなぁ。こんなものが残ってるのか…
鳥居が見えてきた。う~ん、立派な鳥居だ。
境内はまだ人が少なく、朝独特の清々しい空気に溢れている。ここから先は神域か。
もう本殿もすぐそこだ。大きな木が右手に見えた。
熱田神宮(あつたじんぐう)は、愛知県名古屋市熱田区にある神社。式内社(名神大社)、尾張国三宮。
名古屋市南部、熱田台地の南端に鎮座する。古くは伊勢湾に突出した岬上に位置していたが、周辺の干拓が進んだ現在はその面影は見られない。
三種の神器の1つ・草薙剣(くさなぎのつるぎ、天叢雲剣)を祀る神社として知られる。ただし、剣は壇ノ浦の戦いで遺失したとも熱田神宮に保管されたままともいわれている。また、景行天皇43年創建と伝えられており、同年は西暦に換算した場合に113年とされることから、2013年(平成25年)に創祀1900年を迎えるとされ、同年5月8日に「創祀千九百年大祭」が行われた。
ここ熱田神宮は三種の神器、
八咫鏡(やたのかがみ)・草薙剣(くさなぎのつるぎ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の一つ草薙剣を祀っている神社である。
草薙剣はスサノオノミコトがヤマタノオロチの尾の中から見つけた伝説の剣である。
…で、伝説の剣(゚A゚;)ゴクリ
なんか中二病的な匂いがするが、RPG好きのわしにはたまらない話だ。
しかし、草薙剣は壇ノ浦の合戦で海に水没したとされる。
水没した「宝剣」は熱田神宮の本体ではなく、宮中の分身だったが、これ以降ニ十数年間、宮中では神器の剣が不在となった。
その後、順徳天皇の夢に神示があり、伊勢神宮から送られた剣を「草薙剣」の分身とすることになった。
これが現在、皇居に伝わる剣である。
「ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論」p108
今でも皇居には剣と鏡の写しが置かれているそうだ。
見てみたいなぁ(;´∀`)でも、見た人はみんな死んでるらしいね。
こ、怖いから見なくても良いかな…。
さっそくお参りしよう。
(え〜と、iPhoneが直りますように。この旅でもうこれ以上ひどい目に遭いませんように……)
これでよし!鳥居を出て境内を散策する。
何せこの神社は広くてまだ見てないとこがいっぱいある。
せっかくだから歩いてあたりを見てみよう。
わし、絵を描く
少し本殿から離れたところにこじんまりとした社を見つけた。
へぇ…こんなところがあるのか。なかなか趣があって良い感じだなぁ。
そうだ、ここで一枚絵を書いてみよう!人もまだ朝早くて少ないしちょうどいいや!
そこで、一時間ほどこの神社の前でスケッチをした。〆(・ω・` )カキカキ…
あたりはシーンと鎮まりかかえっている。どこから鳥の鳴き声が聞こえる。
ここがまるで都会のど真ん中にある神社とは思えない。静かな時が流れていった。
……うん、上手く描けた。よし!いい出来だ(^O^)
澄んだ空気が心を研ぎ澄ませたせいか、なかなかうまい感じに描く事ができた。
前は上田で散々な絵を描いたけど、今回は良い絵が描けた。
これでいくらか自身を取り戻したぞ。道具をしまい、荷物を背負う。
さぁ、次は伊勢神宮に行くか!