こんちわ、おいさんだよ。
キミはアイデアを日頃から出しているかい?
お前は出してんのか?
おいさんはまいにち何かかいてるよ。
ポポポ!
このブログもそうだけど、わしは日頃からロゴデザインや漫画を描いているからどうしてもアイデアは必要なんだよ。
まぁ日頃からろくでもないアイデアを出し続けているもんな。
そこで今回は、クリエイティブな仕事をしている人におすすめな「Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術)」をご紹介するのじゃ!
前回まではこちら
痛快な憲法学を読んでみた。という話(*´ω`*)
Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術
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最近、フリーランスになってアイデアを生み出す必要に日夜駆られている。
毎日机に向かって「ああでもない、こうでもない」と必死でアイデア考え続けなければ食えないのだ。
わしの趣味でイラストレーターをしつつ、それだけでは食っていけないので、ロゴなどを作ってはせっせとクラウドソーシングで売っている。
わしはまだそんなに実績もないので、ロゴを作るにしても経験はプロに比べるとまだまだ浅い。
そんな数あるグラフィックデザイナーの中で肩を並べるためには、やはり人より抜きん出たアイデアが必要になってくるのだ。
一体どうやったら群雄割拠するプロたちを出し抜くアイデア生み出すことができるのだろうか?
そこでいろいろアイデアに関する本を探っていたらこんなおもしろい本に出会った。
本書はそうしたアイデアをいかに出して活用するかという方法を、アナログとデジタル両方の視点で解説してくれる本である。
正直、この手のアイデア本は読み慣れている。
というのも散々去年この手の本をたくさん読み漁り、ブレスト(ブレインストーミング)だのなんだのの方法がまことしやかに書かれていた。
一般的なところでは、
マトリックス法、マンダラート、マインドマップ、カード分類法……
などなど……挙げれば枚挙に暇がないほどである。
わしも色々やってみたが、そのどれもがほとんど役にはたたなかった…(;´Д`)
それは、そうしたいろんなアイデアを挙げるための方法以前に、アイデアをいかにメモるか?という大前提が欠けているのではないか?
わしはそれにハタと気づいた。
そうだよ、アイデアを生み出す以前に、もっと効率よく間をメモる方法を知っておかなくちゃ、アイデアがわき出してもそれと気付かずにスルーしてしまうじゃないか!
発想法もいいけどその手前の段階で大切なアイデアをいかに保存して活用するか?これを知らずしてアイデアを生み出すことは出来ないだろう。
そんなわしの疑問に、本書は色々な視点で応えてくれた。
何もしないでアイデアは生まれない
もし、何も準備しないで「なにかインスピレーションが浮かばないかな~」と待っていても、それが訪れることはありません。アイデアを生み出すためには、準備が必要です。
資料や情報を集めたり、あるいは長時間それについて考えたりと、準備にあたる行動は様々ですが、アイデアを生み出すためにはいくつかのプロセスがあり、しかも時間がかかるという点では共通しています。
アイデアは一日にして成らず、というわけです。
「Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術)」 p18
まったくもって当たり前の話だが、わしはこの一文を読んで目の前が開く思いがした。
今までわしはアイデアを生み出そうとしていたにもかかわらず、どこか神頼みで実はなにもアイデアを掴もうとする準備をしていなかったのだ。
これではいいアイデアが浮かぶはずもない。
良いアイデアと捕まえる準備とはまずは「種」と「土」について知っておかねばならない。
アイデアは「土」と「種」の出会い
本書における「種」は、気づきを意味しています。
その中身は「ちょっとした疑問」や「引っかかる問題」あるいは「ふと浮かんだ着想」です。
対して「土」は、その人の知識、知見、体験、教養、考え方、といったものを指します。
(中略)
タバコの広告で言えば、「消費者はタバコにかっこよさを求めているのかもしれない」が「種」です。
そして様々なかっこよさのイメージが「土」になります。
当然、多くのイメージを持っている人の方がアイデアのバリエーションは多くなるでしょう。その中にカウボーイのイメージが混ざっているかもしれません。
この二つをくっつければ、馬上でタバコをくわえるカウボーイの広告が出来上がります。
p28
わしの中ではこの一文を読むまでアイデアというものは漠然としたイメージしかなかった。
しかし、アイデアはこうした「種」と「土」の出会いなくして生まれない。
言われてみれば当たり前の話で、確かに今で良いアイデアが生まれた時というのはこの「種」と「土」の出会いがあった時だった気がする。
そうしたことも考えずに、漠然と「何か良いアイデアは浮かばないかな〜?」ではいつまでたっても浮かぶはずもないのだ。
それ故にメモを持つことに重要な意味があると思う。
良く大切なことは自分の頭にいつも残るため、その時生み出たアイデアが大切なものであるならメモることは不要だ。と考える人がいる。
以前はわしもそうだった。
「わしは記憶力がいいから、いつでも思い出せるさ」
と自分の記憶力を鼻にかけて大切なアイデアもろくすっぽメモらずに、そのまま忘れてしまうことがよくあった。
これは自分の中に、
良いアイデアなら絶対に頭に残って忘れるわけがないという、根拠の無い自信を持っているためだ。
しかし、頭に残ったアイデアが全て良いものだという保証はどこにもない。
表現を変えれば、ポケットに残ったものは大切なモノかもしれないが、大切なものが全てポケットに残っているとは限らない、というわけです。p60
いつまでも頭の中に置いて置いたのでは、そのアイデアが良いアイデアか悪いアイデアかを見分けられることはできない。
むしろそうしたものは
一度文章にして残しておき、後日見直すことによって、生まれたアイデアが価値あるものかどうか客観的な見方ができるのだ。
わしにはこの視点が欠けていた。
これは恥ずかしながら本書の言う通りだと思った。
思いついた「アイデア」を活かせてこその「アイデア」だ
しかしもちろんメモったアイデアをそのままにしておいては意味が無い。
わしもよくやってしまうが、アイデアを思いついてメモするところまではやっても、そのメモを後で見返さないということがよくある。
アイデアを生み出すタイミングになって描いた内容を思い出せてこそのメモです。そして書いた内容を思い出すためには「見返す」ことが必要になります。
極端なことを言ってしまえば、取ったメモを見返さないのは、メモを取らないこととほとんど変わりません。
見返しができていない状態では、メモが役に立っている感じがしないのは当然といえるでしょう。
(中略)
この見返しはアイデアが必要になった時だけではなく、定期的に行うことがポイントです。
そもそもクリエイティブな仕事をしているのでない限り、毎日アイデアが必要になるということはないでしょう。
この問題に対しては、見返しをスケジュールに加えてしまうのが効果的です。
週に一回、月に一回など自分で予定を決めてしまって、その日に見返し作業を実施するわけです。
p92
何年も前に書き留めたこれは良いアイデアだと思ったものも、こうして見返すことによって、そのアイデアが良いものか取るに足らないものであるかを冷静に判断することができる。
つまり、時がアイデアの良し悪しを決めてくれると言っても過言ではない。
しかし、普段の生活ではそうした見返しというものをつい忘れてしまう。
だが本書ではこの「見返す」ということが大切であると強調する。
これを読んでわしはさっそくEvernoteなどにメモした情報やアイデアは週に一度は見返すことにした。
こうすることによって、その時「素晴らしい!」と思ったアイデアも、実は大したことないものだと冷静に判断できるようになった。
考えついたアイデアも時の試練に晒すことが大切なんだね(;´∀`)
その他の具体的なアイデア活用法
本書にはこの他にもアイデアを「いかにメモるか?」という活用術の他に、出したアイデアを「いかに活かすか?」という具体的な活用方法にも触れている。
その内の一つがマインドマップだ。
わしは以前にもこの方法を多くの本から読んで知ってはいたが、イマイチうまく活用することができなかった。
そんなわしは今回マインドマップというものにまた新たな発見が出来たような気がした。
その詳しい使い方は本書に譲るとして、本書ではそのマインドマップのコツ以外にも、斬新なアイデアを生み出す心得みたいなものも取り上げている。
新しいアイデアを求めるためには、既に枠にこだわらずにアイデアを求めていくことが重要です。
しかし斬新すぎるアイデアはその実現が困難なことがあります。
それは表現上の問題や、技術的な問題、あるいは物理的な製薬の問題など、様々な問題がアイデアの実現の前に立ちはだかるからです。
p168
確かに斬新なアイデアは「斬新過ぎるが故に」様々な問題を抱えている。
もし斬新なアイデアを具現化したいのならば、
現実に現れる問題にも取り組まなければならないということだろう。
人は安易に斬新なアイデアを求めたがるが、そうした弊害を計算することなくアイデアを生み出してしまうと、後に大変なことになるかもしれない。
世の中にはそうした発明や政策といったものは現実にいっぱいある。
斬新なアイデアはそれゆえに一段とハードルが高くなっていることにわしらは気づくべきだろう。
そうでなければ斬新なアイデアが害を及ぼすことは現実にいくらでも起こってくる。
そうしたことも踏まえて、これからこのブログのアイデアや仕事についてのアイデアをこの本を参考にしながら色々出してみようと思ったのだった。