こんちわ、おいさんだよ。
キミはアメリカについて何を知っているかい!
アメリカ?みんな知ってんじゃねえの?
ハンバーガーの国でしょ?
ポポポ!
ううむ、何かレベルの低い理解してしてないようだけど、
この池上彰の本を読めば知られざるアメリカの歴史がまるわかりなのじゃ!
なるほど読みやすい本なのか?
そこで今回は「そうだったのか!アメリカ (集英社文庫)」をご紹介するのじゃ!
前回まではこちら
読みやすくてわかりやすい「皇室論」。という話(*´ω`*)
そうだったのか! アメリカ
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「私はアメリカが嫌いです。私はアメリカが大好きです。
そんな矛盾した気持ちに、どう折り合いをつければいいのか。
そんなことを考えながら、この本を書きました」
この裏表紙を見て少し意外な気がした。
へぇ……池上さんってアメリカが嫌いだったんだ。
でも、好きなのか。なんかワシと似ているな( ´∀`)
いや、ほとんどの日本人がそう思っているのかもしれない。
本書はそんなアメリカを知るための素晴らしい入門書になることだろう。きっと多くの方が目を開かせられるに違いない。
超大国アメリカを知るための決定版!
そうだったのか! アメリカは、ジャーナリスト池上彰が、自身あこがれと反発をいだく国、アメリカの歴史と現状を、独自の9つの視点からわかりやすく解説する本である。
わしらはアメリカについて漠然として知っているつもりだろうが、本書では多くのアメリカについての基礎的なことから、少し高度な疑問まで数多くのアメリカのナゾが解き明かされている。
この本を読んでわしが思ったことは、「やっぱりアメリカってアホな国なんだな」ということ。
そもそも建国の歴史からしてもうすでに怪しい。
わしらは意外と知らないが、アメリカという国は白人至上主義を押し付け原住民を殺戮し、元々メキシコの土地であったカリフォルニアあたりをあっさりのっとってしまう白人たちの血塗られた負の歴史から始まっている。
ていうか、乗っ取られてたんだ。カリフォルニアw(;´∀`)
この本を読むまでまったく知らなかった。
じゃあ、あそこら辺を舞台にしている「怪傑ゾロ」とかはアメリカに歯向かうアンチ・ヒーローなのかな?
あれ、逆か?まぁいいや。(*´∀`*)
とにかくそうした歴史からああした映画は生まれていると言っても過言ではない。
読み進めていくと驚いたのは、そうした手口をハワイに対してもしても行っているところである。
アメリカは当時、ハワイの女王をまんまと騙して退位に追い込み、ハワイを自分たちの国に乗っとってしまう。
かくしてハワイはアメリカの領土になってしまったのだ。
そうだったのかハワイ。そんなことでアメリカの属国に成り下がってしまっていたのか!!
こうした事実はわしら日本人はおろか、当のアメリカ人も知らない。
その手腕たるや恐るべし!
しかし、そのことは白人たちは自らの歴史の上では一切触れようとはしない。全ては『マニフェスト・デスティニー』の一言で片付けられてしまうのだ。
マニフェスト・デスティニー(Manifest Destiny)
(Manifest Destiny)とは、アメリカ合衆国の西部開拓を正当化する標語。「明白なる使命」や「明白なる運命」などと訳出される。
1845年、ジョン・オサリヴァンが用いたのが初出である。この際は、合衆国のテキサス共和国の併合を支持する表現として用いられ、のちに合衆国の膨張を「文明化」・「天命」とみなしてインディアン虐殺、西部侵略を正当化する標語となっていった。
19世紀末に「フロンティア」が事実上消滅すると、米西戦争や米墨戦争、ハワイ併合など合衆国の帝国主義的な領土拡大や覇権主義を正当化するための言葉となった。
なんでもかんでも『マニフェスト・デスティニー』のスローガンの元、元居た原住民を虐殺したり、騙したりして領土をどんどん拡張していった国家。それがアメリカだ。
あまりに非道、あまりに無残な血塗られた歴史である。
マニフェスト・デスティニーの呪縛
こうしたことは本書を読んでいると、次から次へと出てくる出てくるw
あまりに出てくるので読んでいて背筋が寒くなるほどである。
こうした現実は現在でもアメリカは中東あたりでも平気で見られる。
マニフェスト・デスティニーの呪縛は過去のものではない。
現在進行形の呪いなのである。
でも、それでもワシらはそうしたアメリカに憧れずにはいられない。
そんなどうしようもない国、それがアメリカでもあるのだ。
これから集団的自衛権で更にアメリカと近づいていくようになっていくこの国は、もう一度アメリカという国を、本書で勉強しなおして、しっかりと今後の付き合い方を考え直したほうがいいのかもしれない。
本当は今以上に親密になるよりも、距離を置いたほうが良い相手、それがアメリカなのだろう。
そんなアメリカの歴史を知りたい人に、やさしい解説付きなこの本は必読である。
文庫化にあたり、「オバマ以降のアメリカ」を大幅加筆とのこと。
できれば文庫版を読んで見るのもいいかもしれない。