こんちわ!おいさんだよ。
キミはhideを聞いていますか?
またお前が好きなミュージシャンについての話だな。
hideって誰でしゅか?
うわあ!この写真ものすごく怖い顔したおじさんが写ってるよう!
これは三銃士でおなじみの鉄仮面伝説に出てくる、幽閉されたもうひとりの王子じゃ。
このオドロオドロしい鉄仮面はエイリアンなどのデザインをしているH・R・ギーガー氏によってデザインされたもので、hideのファースト・アルバム「HIDE YOUR FACE」のジャケ写に使用されたのじゃ。
ほーう。
hideはわしが小学6年から親しんできたミュージシャンでわしは大好きなのじゃ!
今回はそんな思いを込めてhideについて語ってみたいと思うぞ!
遅くなりましたが今月はデザイナーであるH・R・ギーガー氏が死去されたという一報を聞きまして、hideの大ファンであるわしは、すぐに「HIDE YOUR FACE」のジャケットを思い出したw
みんなどうせ、エイリアンとかを引き合いに出して追悼していると思うので今回わしはそんなH・R・ギーガーと縁のあるhideの1stアルバム「HIDE YOUR FACE」について、追悼の意味を込めまして語ってみたいと思います。
HIDE YOUR FACEは名盤か?
もう何度聞き返したかよくわからない。
青春時代、
周りでは鈴木亜美だ浜崎あゆみだモーニング娘だと騒がれていた頃、わしは一人で貪るようにhideを聞いていた。
中でも一番最初に聞いたアルバムは「HIDE YOUR FACE」だったと思う。
あの頃はお金も無くてアルバムが買えなかったわしは、シングルをちょこちょこ買っては、名曲である「DICE」や「50% & 50%」などをガンガンに何度もリピートさせて聞いていたwww
アレほどまでに音楽にのめり込んでた日々はない。
あの頃、わしの全てはhideだった。
そんな頃、兄が「HIDE YOUR FACE」を買ってきた。
そのアルバムを聞かせてもらった時の衝撃は、今でもよく覚えている。
まずこの絵のデザインはなんだろう?(;´∀`)
おどろおどろしいマスクをかぶった男が、
片目だけ向いてこちらを見ているジャケットは衝撃的だった。
っていうか、正直怖かった。
これがhideのアルバムだと知らなかったら、
絶対にわしはこんなアルバムは買わなかっただろうw
わしもこのアルバムが欲しかったのだが、遺作である三枚目の「Ja,Zoo(ヤズー)」の発売日が迫っていたので、お金をためなくてはならなかったわしは買うことができなかった。
小学6年生のころの話である。
そしてあるとき買った、hideの特集をしていた音楽雑誌にこのアルバムのジャケットデザインを担当していたのが、エイリアンなどで有名なH・R・ギーガーだということを知った。
H・R・ギーガーデザインのマスクをアルバムにつかう
H・R・ギーガー(ハンス・ルドルフ・ギーガー、Hans Rudolf Giger 、1940年2月5日 - 2014年5月12日)は、スイス人の画家で、デザイナー。
ハンスリューディ・ギーガー(Hansruedi Giger)またはハンス・リューディ・ギーガー(Hans Ruedi Giger)とも表記される場合がある。
スイスのクールで誕生、その後にチューリッヒで建築とインダストリアルデザインを学んだ。
レコードおよびCDのカバーアートの制作や、映画『エイリアン』でのデザインで知られている。
2013年秋に階段から転落し、療養中の2014年5月12日に病院で死去した。74歳没。
その頃はまだ、エイリアンは観たことがなかったわしだが、なんとなくあの気持ち悪いエイリアンのビジュアルは知っていたのでその名前にはピンときた。
「ああ、あのエイリアンの人ね」って。
ギーガーの大ファンであったhideは、ダメ元でジャケット用のオブジェのデザインを依頼し、二つ返事でデザインされたオブジェが送られてきたという。
そんな送られてきたオブジェによってこの気持ち悪いアルバムジャケットは作られたのだw
奇抜なアルバムジャケットはよそに、このアルバムに収められている曲は素晴らしいモノばかりだった。
今日は、その素晴らしい曲をいくつか紹介してみよう。
音楽好きにはSpotifyがオススメ!
hideはSpotifyなどでも無料で聴くことができます。
海外サービスなだけあって日本の音楽アプリより洋楽が充実していますので、ぜひお試しください。
HIDE YOUR FACEの名曲・いくつかあげてみた。
いやぁ、本当にこの曲は聴きまくりましたねw
その当時、ヘビーメタルって存在は知っていたけど、どういうものか知らなかったわしにはこの曲は衝撃でした。
普通ヘビメタって、曲調が早くて激しいだけになりがちなのに、hideの作る曲にはメロディーにポップさと美しさが残っています。
そうしたメロディーラインが素晴らしいというhideの特徴とともに、もうひとつ歌詞の良さがあげられるでしょう。
hideの歌詞は、普通のビジュアル系のバンドの薄っぺらい感じとはどこか違って、詩の中に物語の面白さがあります。このDICEの歌詞も耽美な感じがいいですよね。今のビジュアル系に、こういった歌詞は書けるのかな?
この「EYES LOVE YOU」は「50%&50%」とともには同時リリースされたhideのソロデビューシングルなんですよね。
シングルのジャケットも当時は斬新で「50%&50%」とは色違いの緑色で3D仕様になっていて、二つを並べると絵柄が浮かび上がるようになっていました。
わしの持っているシングルは通常版なので3D仕様になってないけど、hideはよくこうした奇抜なアイデアでファンを喜ばせていたんだね。ちなみに「50%&50%」は同じ絵柄で赤い色になっているんです。
そしてこの曲の作詞が森雪之丞さんなんですね。
少し気味の悪い詩に、hideは真逆の明るい印象の曲を合わせてきて、美しくもポップなこうした曲調にしたとか。
完成した曲を聞いた森雪之丞氏は、この意外な曲調の組み合わせに驚いたそうな。
曲の後半部分でギターソロが急にスパニッシュギター風に変わる感じとかカッコイイですよね!
こういったアイデアも天才のなせる技ですw
こちらがシングルに収められているバージョンの「50%&50%」
後ろの激しいドラムが、実はモータウンビートを刻んでいて、一聴してモータウンビートとはわからない曲調の作り方はさすが。
こんなうまいモータウンビートの使い方をした人は、日本ではあんまりいないんじゃないかな?
ちなみにアルバムに収められている「50%&50%」はこのバージョンではなくて、アコースティックギターでアレンジされた「Crystal Lake Version」なんです。
このアレンジも素晴らしいですね。
爽やかなギターアンサンブルとhideのボーカルがマッチしています。
後ろで奏でられているのんきなバイオリンがたまらなくおもしろいw
まさかあんなに跳ねていた曲がこんなしっとりとした曲調になるとはw
この曲も何度聞き返したことか。
実は個人的にこの曲がアルバムの中で1、2を争うほど好きな曲で、何度も聞いてはこの難解な歌詞の意味について頭を悩ませたものです。
この曲に出てくる「僕の目玉のオブラートが」って一体なにを指しているんですかね?
オブラートってなんのことを言ってるんだろ?
今でもこの歌詞の意味がわからず、気になって夜も眠れませんwww
だれかわしに教えてください(´;ω;`)
そしてこのアルバムの最後の曲としてご紹介するのは、何と言ってもhide名曲「TELL ME」ですね。
この曲は実は2つのバージョンが存在していて、一つ目はこのアルバムに収録されているhideの若いボーカルが際立つ「TELL ME」と、「ROCKET DIVE」のような骨太のソリッド感溢れる感じのhide with Spread Beaver版「TELL ME」。
「ツアーがhide with Spread Beaver版終わったら”TELL ME”のレコーディングやるよ!」とhideの口から度々発せられていたことを契機に、「hide with Spread Beaver appear!!"1998 TRIBAL Ja,Zoo"」のあと、hideが残した未発表テイクのヴォーカルを使用してレコーディングされたものだそうな。
もっとわかりやすくいえば
「爽やかなTELL ME」と
「チャラいTELL ME」www
わしはこの「TELL ME」という曲が本当に好きで、hide with Spread Beaver版よりこのアルバムに収められている
「爽やかなTELL ME」を良く聞いている。
「チャラいTELL ME」もhideの可愛らしさが出ていて大好きなんですけど、「TELL ME」といえばやっぱりこの「爽やかなTELL ME」ですwww
この曲は青春時代、誰もが一度は感じる、どこにも溶け込めない、どこにも居場所が見つけられない
この世界から切り離されてしまった少年の心を美しく歌った名曲だとわしは思う。
この曲に、何度助けられてきたことか……
名曲「TELL ME」は思春期の少年の心の叫び
この詩はおそらく、中学時代イジメにあっていたhideの実体験から生まれた少年の哀しみの叫びなんだと思う。
hide自身が体験したことだから、
この曲を聞いている孤独な少年たちの心に響くのでしょう。
そうした、若者の奥底からほとばしる魂の叫びをhideはさわやかに歌いあげている。
わしはこのhideのさわやかな歌い方が好きだ。
どうしてこんなにもさわやかに歌いあげることができるのだろう?
それは多分、hide自身が過酷な少年期の迷いの中で、なんとか自分を活かす道を見つけ、その嵐のような孤独をなんとか切り抜けて、距離を置くことが出来たからこそ、このように歌うことが出来たのだろう。
hide自身もわしらと同じように、コンプレックスを抱えた孤独な少年だったのだ。
しかしhideはそうしたコンプレックスに正面から向き合い、
しっかりアートとして花開かせることが出来た。
もし、このブログを呼んでいる人で、自分が何をやったらいいのかわからないという若者がいたら、是非この「TELL ME」を聞いてほしい。
もしかしたら、自分の思い通りの花が咲かせられるかもしれない。
君の思い通りの花を咲かせよう むしり取られ 枯れる前に いつしか つぼみは花となり 昨日を吐き出し 君に話すだろう