ちわ!おいさんです。
キミは尾道の長い長い坂を登ったことはあるかい?
尾道って坂が多い街なんだな?
そうなんだよ。
わしも話には聞いてたから知っていたんだけど、
いざ実際に登ってみるとそのしんどさにびっくりしちゃった。
すごくきれいな街だね!
ポー・・・!
それでもこの(上の画像を見る)体たらくじゃねwww
ムカッ!
だったら自分も実際に登ってみろ!
そうすれば尾道の坂がいかにキツイか、よく分かるはずじゃ!
「一人旅・後半戦」16日目
初めて尾道にやってきたおいさんはダニーそっくりなゲストハウスに一泊し、朝早く尾道の霊場・西國寺を散策し、ようやく尾道の素晴らしい景色を堪能する事が出来たのでした。
前回から引き続き、今回は広島・尾道でのお話・中編です。
それでは最後まで御覧ください。
前回まではこちら
初めての尾道は意外な出会いがあったよ、という話(*´ω`*)
-
尾道初上陸!絶景の街を朝から寺巡りの巻w(*´ω`*)
続きを見る
広島観光7 坂の街・尾道を訪ねて
西國寺をお参りした後、再び尾道商店街に戻って来た。
帰ってきて一時間くらいがたっているので街にはようやく活気に満ちてきていた。
多くの人が商店街を行き来している。
そんな中ぶらぶら歩いていると、昨日は見かけなかったおしゃれな喫茶店を見つけた。
なんか、おしゃれだなぁ……(*´∀`*)
入ってみたいけど、お金ないし。素敵そうな雰囲気満載のお店である。
しかし、この頃には旅費も底を尽き始め、もうぎりぎり家に変えるくらいの金しかない状態になっていた……諦めよう(-_-;)
こういうところが一人旅のツライところである。
しょうがないので気を取り直して、お金のかからない神社仏閣めぐりを再開する。
さっきは街の東にいったけど、今度は西の方へ行ってみよう。
尾道はお金がなくてもただ歩いているだけで素晴らしい風景に出会える素敵な街である。最後にこんな街に来られてよかった。
今回はその尾道の素晴らしい景色の数々をご紹介しよう。
商店街を途中でそれて山の方へ歩き出す。ここは電車が通るすぐ脇にもこうした坂道が多く点在する。
あまりにも上り下りを繰り返していたのでここらへんからだんだんバテてきた。
どうです?いい景色でしょ?なんか、スラムダンクみたいw
「君が好きだ~と♪叫び〜たいっ! 」
……あ、あれは湘南か(;´∀`)
ただの高架下もこんな美しい景色になってしまう。これが尾道マジック。
坂をどんどん歩いて行く。
しまったなぁ…これだったら一度商店街に行かずにそのままここまで来ればよかった。
歩いていると膝が笑うのがわかる。おまけにわしの後ろには重いバックパックをしょってるんだぞ。
そ~っと、後ろを振り返ってみる。目の前には恐ろしい坂が。
ほんとすごい坂だなぁ(;´∀`)
これ、足踏み外したら大変だぞw
どきどきしながらもその後、懸命に登るわしだった。
神社仏閣がいっぱい・尾道
歩いていたら小さなお寺に出くわした。
あまりにも小さなお寺で境内は二分で歩けるくらいの敷地。
小さすぎるのでお寺の名前もわからない。
境内はこれといって見るべき建築物も見当たらなかったけど、庭には一際目を引く謎の木が。
長いパイナップルのような大きな木が、ごもも!ごもも!と生えている。
変な木。明らかにその姿は日本のものではない。こんなのあるんだw
お寺の敷地に外来種の植物を植えるとは。
寺自体は大したことないけど、アバンギャルドなお寺である。恐るべし、尾道。
どこに行けばいいのかわからないながらも、迷いながらひたすら尾道の坂を登っていく。
ハァ、ハァ、ツラい。
ヒー、ヒー、しんどい(;´Д`)
気がついたら、今日はもうだいぶ歩いているぞ。
しかしせっかく尾道に来たんだ、行けるとこまで頑張って歩いて行ってみよう!
こんな坂道くらいなんだい!(; ・`ω・´)
しかし、この時の坂道での消耗が後々わしに意外な形で影響を与えるとは、この時は知るよしもなかった。
千光寺
千光寺(せんこうじ)は広島県尾道市東土堂町の千光寺公園内にある真言宗系の単立寺院。山号は大宝山(たいほうざん)。本尊は千手観音。中国三十三観音第十番札所、山陽花の寺二十四か寺第二十番札所である。
長い石段を歩いて行くと大きな楼門が見えてきた。
おや?さっきと比べるとお寺の規模がだいぶ違う。こころなしか観光客も多くなってきた。
門をくぐって境内の中に入ってみるとびっくり仰天。敷地のあちこちに大きな岩が所狭し並んでいる。どこを見渡しても岩・岩・岩。そこら中に大きな岩がごろごろ並んでいる。
こんなお寺は珍しい。
きっとさぞかし名のあるお寺なんだろう。
こんな所に偶然来られるなんて、最後の最後でわしはついてるぞ。
この時は知らなかったが、このお寺・千光寺は尾道を代表する仏閣で、わしはたまたま迷い歩いている内にここに行き着いたのだった。なんたる偶然w
奇岩・三重岩
入り口の近くには大きな岩がお出迎え。よく見ると三重岩と書いてある。
大きすぎてフレームに入りきらない。ちなみに全体像はこちら↓
(引用元 ウィキペディア:ファイル:Senkoji Onomichi14s3872.jpg - Wikipedia)
このように大きな岩の上にもう2つ岩が重なって乗っている。
すごいなこれ。なんでこんな事になるんだ?(;´Д`)
鐘楼
更に奥に行くと鐘楼が。
ここらへんは展望台のようになっていて、この柵の向こうには素晴らしい景色がそびえていた。
素晴らしい景色。
尾道の美しい町並みが一望できる。
しかしこの目の前のロープは、ロープウェイかな?
調べて見ると、この上に千光寺ロープウェイというものがあるらしく、麓からそれに乗ってここまで来れるらしい。
それを先に言えよ!(# ゚Д゚)
歩いて来ちゃったよ。……ぶつぶつ(;´∀`)
視線を少し右に移しても尾道の美しい街並みは変わらない。
本当に綺麗な街だ。でも、このロープが邪魔だな(;´∀`)
ここらへんが写真を撮るのに構図としてはベストポジションなんだが、どう頑張ってもロープが写ってしまう。ええい!
待てよ。じゃあ逆にこのロープを景色に取り入れてみよう。
どうだろう?結構良い絵に見えるだろうか?
時間はまだお昼前である。
暑すぎせず寒すぎもしない暖かな6月の日差しが、初夏の青臭い匂いを含んだ風とともにあたりに吹きぬけた。
この風が、長い坂道を登り、汗をかいた体にちょうどいい。
気持ちいいなぁ(*´∀`*)
ここから動きたくない。いつまでもここにいたい。
見飽きない美しい景色を目の前にして、そう思わせてしまう素晴らしい眺めだった。
鏡岩
鐘楼の前の展望台から離れて境内を散策していると、鏡岩と書かれた岩にぶち当たった。
でかい!
この境内で最大の大きさを誇るその岩に、ただただ圧倒されるわし。
なるほど、古代の人はこうした岩に驚きとともに畏敬の念を覚えて、このような岩に神が宿っていると感じたのだろう。
その気持ちは、この岩を前にするとイタイほどよくわかる。
それぐらい圧倒的な存在感を放つこの岩のパワーが、わしを大自然への畏敬の念を感じさせた。
こうしたメンタリティーが、日本人の自然に対する独特な気持ちなんだろう。
そうしたところから神道は発生したのだ。でもこの岩、なんで鏡岩っていうんだろ?
あたりにはこの岩が鏡岩と呼ばれた経緯を書いた立て札などはなく、ただ慄然とそびえている。すごいけど、気になるなぁ(;´∀`)
このお寺にはこうした大きな岩がホントどこまでも置いてある。
岩に囲まれたお寺、それが千光寺なのだ。
珍しい紐が鐘にくぐりつけられているお堂を見つけた。
せっかくなのでお参りしていこう。
ええい!目の前のカップルよ。
早くそこをどけ!(# ゚Д゚)
もうひとつ上のお堂から下を見下ろすと、境内はこんな感じ。
けして広くはないのだが、狭い中にも多くの岩がこれでもかと置いてある珍しいお寺だった(*´∀`*)
頂上を目指して
しかし、どこからみてもいい景色だ(=´▽`=)
思わず足を止めて、何度も下の景色を眺めてしまう。
こんな景色の良い所に住めたら、さぞ素敵だろうなぁ…(*´∀`*)
さて、千光寺から更に上を目指そう。
千光寺は山の中腹にそびえているだけなので、この上にまだ頂上があるのだ。
重いバックパックを背負いながら、何故かここだけコンクリートでいい感じに舗装された道を歩いていると、の向こうから若いお姉さん達が楽しそうにおしゃべりしながら歩いてきた。
ああ…わしも、
あのお姉さんたちの中に入りたい。(;´Д`)
中に入って、一緒に楽しくおしゃべりしながら旅をしたい。
楽しそうに旅行しているお姉さんたちの集団は、一人旅をしている身にはひどく眩しく見えた。
でもこんな坂の上によくあんな若いおねぇさんたちが来るなぁ…神社仏閣にそんな興味もないだろ、絶対。
舗装された道のすぐ上にこんな岩の場所があった。なかなかおもしろい形をした岩だ。
目の前には尾道の町並みが、遠くまで見渡せる。
ここには目の前にロープウェイもないから、綺麗な町並みがそのまま見渡せる。
ここに座り、10分くらいこの景色を楽しんだ。急ぐ旅でもない。
ここで少しくらいの休んでもいいっしょ。(*´∀`*)
しかし、こうした小さな時間の浪費が後々この先の展開に悪影響を与えるとは、その時のわしは知らなかった。
驚異!木のチカラ
さて、少し休んで疲れもとれたので更に上目指して歩き出す。
すると今度はいきなり坂道の途中でこんな不思議な岩に出会った。
なんだこりゃ?Σ(゚д゚lll)ガーン!
あんな大きな岩に、木の根っこがめり込んでいる。あたりは普通のなんの変哲もない坂道。
別に神社仏閣もない。故にこれはご神木でもない。
下を見ると、かなり深くまで木の根が入っているのがわかる。
すごい木だなぁ…(;´∀`)
こんな大岩を真っ二つにして根を張ることができるなんて…尾道はこうした光景にごろごろ出会うことができる。
やっと着いた頂上
ようやく頂上に到着。
あたりはなんか小洒落たいい雰囲気の広場になっている。
近くには売店らしき店もあり、まばらではあるが人がそこら辺のベンチで休んでいる。
ふー、喉が渇いた。
近くの自販機で飲み物を買い、ベンチに腰をおろして少し休む。
それにしても尾道はすごいところだ。
他のところでは滅多にお目にかかれない珍しい風景にたくさん出会えることができる。
おまけに気候もいいし、街は住みやすそうだ。
最近はあまり活気がないというけど、それでもこのロケーションは多くの人を引きつけて止まないだろう。
わしもここに住んでみたいなぁ…(*´∀`*)
そう思わせるなにかが、ここ尾道にはあった。
さて、十分休んだからそろそろ下に行こう。
腰を上げてあたりを見渡すと、頂上の向こうには変なオブジェの池が。
なんだこれ?(゜o゜;
この模様はひょうたんか?
なんでこんな妙なモノが何の脈絡もなく現れるんだろう?それともひょうたんは尾道の有名な産物なんだろうか?
多くの謎を残し、頂上を後にする。
帰りの下り道を歩いていたら廃墟に出会った。
見るからに朽ち果てている誰もこなくなった旅館。
だがこんな廃墟でも何故か良い絵になってしまう坂の街・尾道。すごい。
素直に感動した。見るもの全てが絵になるのだ。
どこを切り取っても素晴らしい。
この街にはこうした素晴らしい景色を絵描くために、多くの人が訪れるという。が、それも納得である。
この尾道には、いたるところに絵になる風景が存在する。
尾道はそんな芸術的な町なのだ。
そんな素晴らしい街に出会えて、本当によかった。
来た道より細長い道を、くねくねと歩いて行く。
ココらへんまで下ってくると目の前の海も近くなってきた。もう少しだ。
もう少しで駅の近くまで行ける。
そこまで行けば、あとは目の前のフェリーのりばに行き、フェリーで因島に渡ってしまなみ海道をサイクリングしてみよう。
次回はいよいよ、しまなみ海道を行くよ!ヽ(=´▽`=)ノ