ちわ!わしだよ。
キミは厳島の軌跡を目の当たりにしたことがあるかい?
なんだ?厳島の奇跡って?
ふっふっふ……わしは出会ってしまったのだよ。厳島の奇跡に。
今回はそんなお前に厳島の奇跡をご紹介しよう。
一体なんのこと言ってんだ?
ポー・・・?
「一人旅・後半戦」14日目
宮島を訪れたドラねこは、厳島神社と弥山に登り、その後下山して眼下に広がる厳島の奇跡に圧倒されたのでしたw
今回も広島・厳島神社のお話・後編です。
この日、宮島観光をしていたわしの身にある奇跡が起こったのじゃ。
さて、それは一体どんなことだったか?最後までお付き合いください。
前回まではこちら
厳島で弥山に登ったよ、という話(*´ω`*)
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厳島の奇跡について語るときに吾輩の語ること・中編
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広島観光5 厳島最後の奇跡
弥山を登り終わったわしは、また厳島神社周辺に戻ってきた。
山登りをした後なので足はふらふっらw
足元もおぼつかない状態で下山してきたわしの目の前には大きな五重塔がそびえていた。
厳島神社の境内からもその姿は見えていたけど、こうして近づいてみるとやはり大きな塔である。
画角の狭いわしのiPhoneでは、いくら下がってもフレームに収まらないw
豊国神社
最後に後で寄ってみようと思っていた豊国神社に行ってみる。
4時半で拝観は終了ということで中に入ることが出来なかった(´;ω;`)
普通、神社仏閣って五時くらいで終わるもんだと思っていたのに、ぬかったか…
豊国神社の下は人が通れる道になっている。
ここを抜けて仕方なく厳島神社の入り口付近まで戻ることに。
あーあ、豊国神社見たかったのに、今日はついてないなぁ…残念だなぁ(;´∀`)
と、しょんぼり歩いていたら目の前にある奇跡が起こった!
まったく予想してなかった、最後の奇跡。
厳島の境内入り口まで来ると、なんだかさっきと様子が違う。
おかしいな?さっきとは明らかに何かが違うぞ?さっきはここまで水が……
水?!Σ(゚д゚lll)
そう、さっきまでこのあたりを満面とたたえていた水が、この時は干潮で下がっていたのだ!
見よ!この境内を!
あれだけ豊かな水量を誇っていた潮が、弥山に登って2時間の間にここまで引いてしまっていた。
人々が歓声を挙げて石垣から降りてきて、次々に境内の真正面を横切る。
すげえ!これなら鳥居まで行ける!
事実、続々と鳥居に人が集まりはじめていた。
うわぁ!まさか最後にこんなサプライズが待っているとは!ヽ(=´▽`=)ノ
山を登って降りてきたらちょうど潮が引いてるなんて!長い時間、弥山をダラダラ登ってよかったw
はじめての厳島で、満潮の時の厳島神社と、雄大な弥山の景色と、干潮の時の厳島が楽しめるとは!
あ、あと暴風雨で壊れた鳥居が一週間前に直っていたりもしたんだっけ?
狙ったわけではないのに、立て続けにこんなことが続くとは!
こんなことってあるんだ!感無量である!(´;ω;`)
見てくださいこの写真を。
この写真は潮が引いた砂浜から撮ったもの。
右手奥の石垣を見てもらえるとわかると思うけど、あそこまで水があったんだよ!
そして厳島を真正面からとらえた写真。
まさか初上陸で潮の引く時間も調べずに来たのにこんな素敵な場面に出くわすとは!
これこそまさに最強のパワースポット・厳島の姿である!
さっきまで鳥居近くの水面はまだひざくらいまであったのに、もう近くまで歩いて行ける距離まで引いてしまっている。
遠くから見ると、こんな感じ。
すごいな。この神々しさ。まさにここは神域だ。
もう地面もあまりぐしょぐしょではなくなってしまっている。
せっかくだから、本当の真正面からパシャリ。
そして人がやっといなくなった境内もパシャリ。こんな写真、滅多に撮れないぞ!
うわぁ、こんなに近くで鳥居が見れるなんて、
これが一週間前まで壊れていたんですよ!?この写真は絶対待ち受け画面にしようw
綺麗だなぁ。宮島。
初上陸でこんなに天気がよくって、素晴らしい景色に出迎えられるなんて・・・( ;∀;)
ありがとう、宮島。来てよかった(つд⊂)エーン
本当の神域・厳島
厳島は本当に日本の宝である。
時間によって刻々とその姿を変える美しい世界遺産は、日本でもここぐらいのものではないだろうか?
鳥居にかなり近づいてみる。
後ろを振り返ると、もうこんなに水は引いていた。
これが今回のベストショット。
厳島で色んな写真を撮ったけど、これが一番かもしれない。
ここまで綺麗な鳥居を撮れるとは思いもしなかった!
ホント、厳島の神様に感謝である!
どこを撮っても絵になる。
まさに自然と完全に調和した世界遺産・厳島。素晴らしい!
人々はその後もわんさか鳥居に押し寄せてきた。中には靴下を脱いで鳥居の下まで行く人もいる。
わしも、わしも鳥居の下まで行ってみたい!ヽ(=´▽`=)ノ
でも後ろには重いバックパックがあるので、転んで水に浸かってでもしまったら大変なことになる。
なので諦めよう(-_-;)。
いいなぁ……ちぇ、わしも行きたかったなぁ。
でもまぁいいか。こんな素晴らしい景色に出会えたんだもの。
うわぁ、すげえ!なんだこの風景!
こんな場面、滅多にお目にかかれないぞ(゜o゜;
夕焼けが雲の間からあたりに光が差してきて、鳥居周辺はさらに神秘的な景色に変わっていった
思わず、カメラのシャッターを下ろす。
雲のすき間から見える光のカーテンが、ここが本当に神様に守られている神域であることを証明するかのように、さんさんと辺りを黄金色の光で塗替えていく 。
素晴らしい一瞬に出会えた。思わずカメラを持つ手がふるえた。
心のなかで、神様にこの場に連れてきてもらえたことに感謝した。
・・・ありがとう。
いつまでもここに居たい!という思いをなんとか抑えつつ、近くの石垣の階段まで登ると、改めてこんなところまで水が来ていたのかと驚かされる。
何度もここに残りたいという思いを振り払い、石垣の上から何枚もあの美しい鳥居の姿を撮り続ける。
後ろ髪惹かれる思いは最後まで残っていたけど、でも今度はこの素晴らしい景色を一人じゃなく、だれか大切な人と来ることにしよう。絶対に。
厳島をあとにして
帰りのフェリーの中、
空には雲間から溢れる黄金色の日差しが、最後までわしを見送るように降り注いでいた。
ここに来ることは、天命だったのではないだろうか?思わず今日の軌跡を振り返りつつ、そう感じた。
ここ厳島は、今のわしにとって来るべくして来る場所だったのかもしれない。
そんな厳島の一日は、この一人旅でそのような思いに捕らわれた数少ないパワースポットだった。
風がどこまでも気持ちいい。
この旅で何度も夕焼けを見て泣きそうになったことがある。
夕焼けを見るたんびに、チンケな自己憐憫に襲われていた。
でも、ここ厳島の美しい夕焼けは、不思議とわしの胸を暖かくしてくれる。
なにもさびしくはない。
まるで厳島神社の持つ暖かなエネルギーが、わしの中に満ちているようだった。
また来ます。
心の内でそうつぶやいて、宮島をあとにした。
厳島が背を向けて、笑って応えたような気がした。