ちわ!おいさんだよ。
キミは諏訪大社を旅したことあるかい?
今回も諏訪大社か。
温泉があるところだよね!
ポポポ!
うむ、今回は諏訪の下社春宮と秋宮を訪ねることにしたのじゃ
ふ~ん、気ままに旅してんだなあ
「一人旅・前半戦」2日目
限界ギリギリの状態でなんとか下諏訪にたどり着いたドラねこは、初めてのYHで一夜明け、今度は下諏訪にある秋宮と春宮を訪ねることにしたのだった。
前回まではこちら
初めての諏訪大社で激闘を演じてきたよ、という話(*´ω`*)
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いまさら聞けない激闘の諏訪大社 上社前宮編
続きを見る
長野観光7 諏訪大社4社制覇!
朝、起きてみると諏訪は雨が振りそうだった。
フロントに行ってみるとユースの支配人が
支配人「諏訪湖周辺を見て回ったらいかがですか?ウチでは自転車をタダでお貸ししてますよ」
と言ってきた。
ワシ「え?マジすか!?」
支配人「ええ、でも午前中までに帰ってきてもらわないと午後になったら宿を閉めちゃうんで、荷物は外のコインロッカーに預けて下さい」
と言われたのでさっそく荷物を外のコインロッカーに預け自転車を借り、カメラと貴重品だけ持って諏訪湖探索に繰り出す。
うわ~!すげー!肩がものすごく軽い!(゚∀゚)www
今の今まであれだけ重い荷物を背負ってやってきたけど、ここで初めてそれに開放されて、重たい荷物にうんざりしていたワシは、自転車のその軽快さに思わず風になったような開放感を感じた。
そうしてわしは諏訪湖のサイクリングロードをひた走る。
う〜ん、どんより曇っていて見通しは悪い。
今にも雨が振りそうだが、さすが諏訪湖周辺は人気スポット。
修学旅行生らしき人影がチラホラ見える。
あ〜…あったなぁ俺にもそんな時期が…と妙に昔を懐かしんでしまう( ´∀`)
すると、目の前に大きな角のオブジェが見えてきた。
なんでツノ?
来てみて知ったのだが諏訪湖周辺には温泉が多い。
ここらへんにはいいサイクリングロードが続いている。広い公園のようなところには観光客が溢れかえっていた。
あちこちに宿泊施設や日帰り温泉、挙句の果てには温泉の博物館のようなものまである。
後で調べてみたら美術館も多いのだそうな。すげーな。
ところで公園の近くの湖の像はなんだろう?カメラの望遠で見ると、肩に何か乗っけているぞ?
あの像が何者なのかわからないまま、諏訪湖の半分は回ることができた。
だが、まだ雨は降りそうもないので調子にのってもっと遠くまで行ってみよう(*´∀`*)
長い堤防沿いの道路を走っていると、偶然にも高島城の案内看板が目に入った。
高島城?
昨日みたのは高遠城だったけど、高島城は聞いたことないなぁ…(;´∀`)
よ〜し、せっかくだからそこまで行ってみよう!いやぁ〜ほんとにいいなぁ一人旅は。(;゚∀゚)=3ムッハー
高島城
高島城に着いた。目の前には小さいながらも立派な橋がかかっている。
へぇ、こんなになってるんだ。水堀にかかる橋がいい感じだ(*´∀`*)
入って直ぐ目の前の広場に自転車を止める。なんだ?城内に神社があるぞ!こんな城初めて見たw
そして城内には日本庭園もある。
ほー、中はこんなに広いのか……城は………?
うわっ!ちっちゃ!wΣ(・∀・;)
……まぁでも趣のある方か。でも最近、再建されたくさい。
新品の匂いがプンプンする。
横には復興碑って書いてある。ふっこう?なんかあったのかな?
城の中には金を払えば入れるのだそうだが……入る気がしない(;一_一)
拝見時間わずか10分で終了。いやぁ〜堪能したなぁ(=´▽`=)ノ
それにしてもなんてちっちぇー城だ。浜松城とどっちがデカイかしら?
自転車にまたがると、雨が降りだしてきた。慌てて急いで宿に帰る。
宿に着いたら案の定、朝言っていたとおり宿の中はすでに閉まっていた。
でも、文字通りドアに鍵まで掛けなくていいじゃねぇか。タオルくらい貸してくれよ(;´Д`)
仕方ないので外のロッカールームで着替え再び重い荷物を背負う。
ハァ…またこの重さと付き合うのか…
うんざりするなぁ…この重さ、何とかならんのか?(-_-;)
うだうだ思いながら、そこから雨の中を一時間ひたすら歩いて下社秋宮と春宮に向かった。
下社秋宮
雨がけっこう降り始めてきたのに、観光客はたくさん押し寄せてくる。
境内の離れたところにある駐車場には大型バスが続々目の前を横切り、団体様がぞろぞろ降りてきた。
下社(しもしゃ)は、諏訪湖北岸、諏訪盆地の北縁にある。上社に対しては下流の位置にあたる。
秋宮・春宮からなり、上社と異なり二宮の地位は同格で、御霊代(依り代)が2月と8月に両社間を遷座する。南側が開けており古くから農耕が盛んな地であり、農耕民族的な性格を有している。
一帯は下諏訪の中心地で、近世には中山道・甲州街道の宿場町として下諏訪宿も設けられた。
祭神
秋宮(あきみや)は、下諏訪の春宮の町の東端に鎮座する。東方には承知川が流れている。
毎年8月-翌1月に祭神が祀られている。境内は社殿4棟が国の重要文化財に指定されている。周辺は温泉の湧出地で、境内にも御神湯がある。社殿の形式は春宮と同じで、古くは秋宮・春宮間で建築の技が競われた。
ここは昨日の上社前宮・本宮とちがって観光客が多い。あたりを見回すと年配の方ばかり。
バックパックを担いだ若い兄ちゃんはワシ一人以外誰もいない。……そりゃそうだ(-_-;)
境内を散策。
すごい、こんなとこなのか秋宮って。でっかいご神木がわし等を出迎えてくれる。
境内は今までの諏訪大社の中でも1・2を争うくらいに広い。
雨がけっこう降ってきて上手く写真が撮れないけど、そんな中でもかなり境内は混んでるぞ。
…賑やかな所だ(*´∀`*)
拝殿はこちら。趣きのある拝殿はご利益がありそうだ。
わしはこうした拝殿も嫌いではない。珍しい形をした拝殿と言っていいだろう。
参拝後、お守りを一つ買う。カメラのバックにでも付けとこw
そこから再び今度は春宮に向かった。春宮は秋宮から西に1キロくらいか。
下社春宮
あれ?なんだか雰囲気が秋宮と違う。大きな駐車場も出店もなにもないぞ?
春宮(はるみや)は、下諏訪の町の北端、秋宮の北西約1.2kmの地に鎮座する。下社最初の遷座地とされる。西方には砥川が流れている。
毎年2月-7月に祭神が祀られている。境内は社殿3棟が国の重要文化財に指定されている。
秋宮から雨の中歩くこと30分。秋宮とは打って変わって人が少ない春宮に到着した。
境内はご覧のとおり参拝客はほとんどいない。
なんで秋宮はあんなに混雑していたのに春宮は人がいないんだ?
同じ諏訪大社なのに、なんでだろう?
見渡してみると参拝客はワシの他に人が二人いるだけだ。
ここはよく見ると秋宮よりも木々が生い茂っている気がする。
社の作りも、境内の作りも秋宮とすごく似ているのに、ここはシンと静まり返っている。
……静かなところだ。
玉砂利を踏みしめて境内を歩くと静寂があたりを包みこみ、雨の音だけが、シトシトと鳴り響いた。
静寂の世界で
はっきり言って、ワシはここが好きだ。
今まで訪れた4つの諏訪大社の中でここがワシにとって一番かもしれない。
いつの間にか、境内にいた老夫婦が姿を消した。
雨が少し激しくなってきたので、どこか雨宿りできるところを探す。
誰もいなくなった境内で、わしは一人雨の当たらない隅の方に荷物を下ろし、座り込んだ。
この上は木が鬱蒼と生い茂っているからちょうどよい雨除けになる。
しばらくの間、ここで雨の音を聞いていたい。
どこかで、鳥の声が聞こえた。