ちわ!
最近道行く人に「アナタってブレードライガーに似てるよねwww」と言われた、おいさんです。
あまりに的を得た発言に大いに気を良くしたわしですが、キミはこの夏いかがお過ごしですか?
何言ってんだ?
今回は何すんだ?
「人生は重い荷を背負って行道が如く」とどっかの戦国武将も言っていたけど、わしはそんな旅への憧れが高じて2012年にバックパックを担いで一人旅に出かけたのじゃ。
今回からそうした旅の思い出をつづっていくのじゃ。
ほーん、それでどこに行くんだ?
三度の飯よりパワースポットが好きなわしは、2012年に神社仏閣をめぐる旅を思い立ち、その夢へ向けていろいろ動き出したのじゃ
ということはパワースポットに行くのか?
うむ。そんなわけで今回から、「ドラねこ一人旅」の記事を連載していきたいと思うよ!
でもまずは一人旅をする上でやるべきことがあるので、そこから語ってみることにしよう!
それでは最後までお付き合いください。
初めての一人旅 準備編
ワシには夢があった。それは『旅』をすること。
長い間、一人旅をすることを夢見ていた。
どこか遠くへ行ってみたい!
とにかく今ここから離れたい!
まだ見たことのない神社仏閣・パワースポットを巡ってみたい!
そんな思いを抱えながらずっと生きてきた。
……お金さえあれば、自分が行きたいところに思うがまま行けるのに。
その想いは常日頃自分の周りに付きまとい、次第にわしを苦しめていった。
一体いつになったら旅ができるのだろう?
2012年1月。バイトをクビになった。
原因はいま思い返すと笑ってしまうほど些細なことだったのだが、ワシは打ちのめされた。
それは主に人間関係が原因だった。
いつもそうだ。
わしは普通に仕事をしているつもりなのに、決まって誰かが(それは決まってわしが嫌いな人間)トラブルを持ち込み、最後はわしが仕事を辞めるハメになる。
このパターンを何度繰り返してきただろう?
確かにそれは自分に原因はあるのだろう。
だが今回バイトをクビになって、改めて今までの自分の仕事に対する姿勢を考えなおしてみる良い機会だとわしは思った。クビにされたのはハラが立つし、すべて否定されたような感じがしてムカつくけど、これは人生の一つの転機なのだ。そう自分に言い聞かせた。
新しい仕事をする気にはなれなかった。
なんだかんだ言って、クビになったことを引きずっていたのだろう。
意外と繊細な心の持ち主のわしの手元にあるものと言えば、バイトで貯めた30万のわずかな金と、雇用保険からもらえる少しの金だけ。
今のワシは一体何なんだ?
夢がありながらも今まで何も出来ず、大学も中退し、地元に帰って来てからは親の脛をかじりながらプラプラ気ままにバイトをし、うだつの上がらない生活にイライラしながら自己嫌悪に陥り、いつの間にか「こんなはずじゃなかった」と自分の人生に不平不満をたれている。
失敗ばかりのつまづきっぱなしの人生。
出口のない日々に「答え」を求めようと考えてみても、そんなもの見つかるはずもない。
堂々巡りのそんな人生に、いい加減うんざりした。
そこでわしは思った。
……そうだ。旅だ!旅に出よう!
旅に出れば何か変わるかもしれない。
今こそ長い間、夢に見た念願の「一人旅」を実行するときだ!
もしかしたらこのときが、
わし(当時24歳)にとって最後の旅に出るチャンスなんじゃないのか!?
このままぼーっとしていたら、一生旅することなんて出来ないぞ!
それに旅に出れば今までのダメな自分を変えられるチャンスに出会えるかもしれない!!
このままでは目の前の世界が全てだと思い込んで、自分の周りに壁を囲い込んでしまうかもしれない。そんな石頭みたいなジジイになるのはイヤだ!
こうしてわしは、一人旅に出ることを決意した。
季節は25歳の春のことであった。
1. まずは楽しい計画づくり
旅に出るにしたって、どこへ行くのか決まっていなくては始まらない。
なので何よりもまず肝心なのが計画作りだ。
ポイント
わしはまず、行きたいところをメモに書き出してみることにした。
- 腰が痛いから長野の温泉めぐりもしてみたいなぁ。
- 熱田神宮・伊勢神宮・熊野三山なんかも行ってみたい。
- 日本三景なんてものも行ってみるのもいいなw
- 京都には「天橋立」なんかもあるし、奈良にも行ってみたい!
- 九州だったら別府・由布院なんかも行きたいぞ!
などなど、行きたいとこ、見たいとこを書き出してみるとわんさか出て来る。
もちろん時間と予算の都合ですべて行くことはできないけど、それでもこうした行きたいと思っていた場所を書き出すだけでかなり楽しい。
旅行とは、計画を練っているときが一番楽しい時間なのである。
わしは一通り行きたい場所を紙に書き出すと、
今度は本屋さんに行ってガイドブックとパワースポットについての本を買い漁った。
2. 現実的なルートを決める
行きたい所は山ほどある。
しかし、その全てを周ることはできない。
旅の資金はバイトの貯金と雇用保険を合わせて60万まで。
本当は日本一周の旅がしたかったが、わずか60万で日本一周はムリだ。
でもなるべく多くの土地を周りたい!
しかし金はない!
少ない予算をどこまでも切り詰め、遠くまで足を伸ばして行けるかが、貧乏バックパッカーの思案のしどころである。
そこでわしは自分の行きたい場所を地図に並べてみると、どうやら関西方面に集中していることがわかった。なので東北や東日本は後回し。もし予算が残っていたらこちらは後日周ることにしよう。
よし、では実際に訪れる所は日本の歴史・文化にゆかりがあるところがいい!
歴史が大好きなわしは『パワースポット』を中心に周りたい!
パワースポットと言っても色々ある。その中には『神社仏閣』や『温泉』も含まれているのだ。
折しもこの年は古事記生誕1300年の年。
そして来年は「伊勢神宮&出雲大社遷宮の年」
日本の神話に関係する土地を巡ろう!
こうしてわしはテーマを「パワースポットを巡る旅」にすることに決めた!
しかし、いつ行こうかしらん?
雇用保険の適用は申し込んでから三ヶ月は待たされるから(意味がわからん!もっと早く使わせろや!!)寒い時期を避けて、暖かくなってからにしよう(*´∀`*)
こうしてわしは旅立つ日時を4月の後半にすることにした。
3. 荷造り
こうしてさっそくホームセンターに装備を買いに行くことに。
……ところで、旅の装備って何が必要なんだ?まず荷物をいれるバックパックは必要だよね?
後は懐中電灯。寝袋もいるよな。水筒も欲しいし、地図は?護身用のナイフは?
頑丈な靴も必要だな。出来れば防水で。
あっ!カメラを持っていかなきゃ!(゜o゜;
あっ!あと食料も忘れずに用意しなくきゃなぁ(*´∀`*)
こうしたことを紙に書き出して色々考える作業も楽しい。
だが気をつけないと買い物でお金を使い果たしてしまうw
ではここでわしが実際に買ったモノを紹介しよう。
バックパック
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まずはこれがないと話にならない。
登山をするわけではないのであまり大きいのは必要ないのだが、はじめての一人旅ということもあって少し大きめの50Lのものを買うことにした。
しかもわしが買ったバックパックは調整すれば最大65Lまで大きくなるというスグレモノ。
これなら旅に必要な荷物が増えても安心。
しかしこれから一人旅をしようと思っている方はご用心。
あまりに多くの荷物は入りすぎてしまうと、かえっていらない荷物を詰め込みすぎてしまって邪魔になる。
なのでなるべく必要最小限のものをいれるようにしよう。
わしははじめての一人旅ということもあって荷物を入れすぎてしまい、バックパックの重さが20kg以上になってしまった。登山をするわけでもないのに……
しかしこれが後々悲劇を起こすことになるとはその時は思いもよらなかった…(-_-;)
登山靴
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次に買ったのは長い旅路でも丈夫に長持ちする登山靴。
別に山をのぼるわけではないが、できるだけ丈夫な靴のほうがいいだろうと登山靴を購入した。
わしが買った登山靴は足首を守るハイカットの登山靴。
しかし履き慣れてない靴のため、道中何度もこのハイカットの靴で足首を捻りねんざを悪化させてしまったw
やっぱり旅といえども履き慣れた靴の形が一番ですねw
ちなみに、アッパーと呼ばれる部分は化学繊維と合皮を使った軽量タイプ。
それでも最初は重かったけどねw(;´∀`)
あとは中のソールを長時間歩いても疲れないものに変えると足の負担が少なくてすむよ。
レインウェア
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次に買ったのはレインウェア。
やはり雨の中、旅路を行くには傘だけでは不十分と思い購入した。
わしが買ったものはだいたいこんな色の、安売りしていたレインウェア。
安売りと言っても、型落ちしたものだから品質は悪くなく、いわゆる内部がムレない素材(ゴアテックス)を使用した高級な雨合羽である。雨具はその他にも折りたたみ傘も持っていった。
シュラフ(寝袋)
そして次に持っていったのは何と言っても寝袋。
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これがないと野宿できない!
ただでさえお金のないわしにはこうした寝袋は必需品だろう。
使用できる温度は最初の目的地が寒い所なので外気がマイナス2℃まで使用できるものを選んだ。
これで多少の寒さなら大丈夫!(=´▽`=)ノ
それと野宿をするとなると明かりも必要になるだろうから、非常用にソーラーパネル付きの太陽光ライトも買っておこう!
水筒
次に選んだのは水筒。
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なるべく荷物を軽くしたかったので持っていく水筒はアルミタイプのものにした。
これなら見た目もかっこよくて軽くておしゃれ!
前からこうしたアルミボトルの水筒に憧れていたのですw
食料・その他
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後は日持ちする食料などを大量に買い込んだ。
後は体力を増強するのに役立つはずのビタミンサプリやアミノサプリも用意。
飴やカロリーの高いチョコレートなども買って準備万端!
次に購入したのはサプリではなくアプリ。
後は道に迷ったりしないように地図アプリと乗り換え案内アプリもiPhoneに買って入れておいた。
こうしてわしは度に必要な道具を取り揃えたのである。
4. 旅の日まで悶々とする
ここからが大変だった。
旅に出るまでの日々をワシは忘れない。
芭蕉は「月日は百代の過客にして…」と詠んで、旅に出るまでの日々を悶々としながらせわしなく待ちわびていた。
ワシは旅に出るまでの間、なんやかんやくだらないことやありもしないアクシデントについて想像しつつ、毎日8時間くらいしか眠れぬ夜を過ごした。
よお寝てるよ。
旅先で強盗にあったらどうしよう!?
サイフを落としたらどうしよう!?
野宿をしていてクマに襲われたらどうしよう(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガク
ねーよ!そんなこと。
そんなアホなことを真剣に考えていたのである。
しかし、そんな想像は結局起こらず終いだった。
たりめーだ。
そしてついに旅立ちの日は訪れた!
4月後半の曇り空の下、赤いバックパックを背に、ワシはまずはじめの目的地、長野県にある分杭峠を目指した!
こうして、
わしの3ヶ月に及ぶ過酷な一人旅が始まったのだ!