ちわわ、ちわ~!
君はキャンプは好きかい?
前回はとんだ目にあっちまったな。
まさか「ハピキャン」のロケに出くわすなんてよ。
本当じゃ。
なんとも夜は災難だったけど、今日はそんなことはないぞ!
今回はどこ行くんだ?
今回の旅路は念願かなってようやくフェリーで北海道に向かうぞ!
しかしその前に、ここ山中湖にある「sotosotodays」から大洗港フェリーターミナルまでなんと7時間以上もかかる恐ろしい距離の行程が待ち構えているのじゃ。
それではその時の様子から今回も語っていくことにしよう!
吉方旅行のルール
- その時期の自分にとっての吉方位に出かける。
- 前日どこに滞在していても、必ず「自宅」から吉方位を割り出す。
- 滞在期間は3泊4日以上(滞在期間が長いほど、効果アップ!)
- 移動距離は100km以上(移動距離も遠いほど、効果アップ!)
- 1泊目は必ず「22時30分」まで泊まるホテルや旅館の部屋に入る。
- 旅行中は毎日「お風呂」か「温泉」に入る
前回まではこちら
ゆるキャンの聖地でハピキャンに遭遇したよ!という話(*´ω`*)
-
【ドラキャン15】泊まってはいけない!山中湖のゆるキャン聖地に泊まってはいけない理由
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山中湖の寒い夜も明けて
山中湖の夜が明けた。
昨晩は「ハピキャン」ロケの撮影でうるさかったけど、雨や風などは少なくそこまで寒さもツラくはなかった。温かい寝袋に潜り込んでしまったので、寒さに震えずに一晩を過ごすことができたのだ。
予想通りキャンプをしていると自然に朝が早くなるので、せっかくだから朝焼けを見に行こう。
昨日はここらへんから謎の大音量の音楽が流れていたが・・・
おおー!
キレイでしゅ!
さすがにもうこの時間帯は大音量は聞こえないけど、山の間から覗く朝日がとてもキレイで、澄んだ空気をさらに清々しいものに変えてくれている。
地面を見ながら歩いていたら、なにやらきれいなガラスの破片を見つけた。
ビーチクリスタルならぬレイククリスタルじゃ。
いいなぁ〜!
せっかくだからおみやげに持って帰ることにするのじゃ。
昨日歩いた駐車場の方に月が移動していた。
朝日が当たるとやはりこちら側の湖岸もなんとも神秘的な雰囲気になっている。
朝早い時間帯はやはり誰も起きていないので静かな中、ゆっくりと湖面を散策することができた。
さて、今日はこれからとんでもない距離を車で走らなくてはならない。
大洗のフェリーに乗るのだ。
間に合わなくなっては大変。
とっとと飯を食べてテントを畳み、素早く出発できるようにしよう。
と、いうわけで今回は買ってきていた食パンにソーセージを挟んで焼いて食べることにする。
新しく買った燕三条製のホットサンドメーカーでホットサンドを作り、とっとと朝飯を済ませよう。
今晩はフェリーに乗って一夜を過ごすので、余ってしまったソーセージがクーラーBOXの中で腐ってしまってはもったいない。なのでまとめて焼いて食べることにしよう。
さぁ、そろそろ出かけるぞ。
今日は昨日に比べて移動距離が長時間になるから、フェリーの時間もあるし、もう出発するのじゃ!
もうでかけるんでしゅか?!
わぁ~~ん、まってぇー
ここから大洗までかなり遠いからな、覚悟していかないと間に合わないぞ
たぬきよ、いつまでボサッとメシを食っているのじゃ!
早く食うのじゃ!
ポポポー!
Yahooカーナビに騙される?!残酷な現実
さて、慌ててキャンプ道具をしまい、本日の目的地である大洗へ向かう。
昨日、夜に大洗への道を調べていたら、
「Googleマップ」よりも「Yahooカーナビ」の方が短時間で行けるルートを示していたのじゃ。
だから今日はこちらを使って進むことにするぞ。
Yahooカーナビ?
そっちの方が速いって出てるのか?
渋滞にハマるのもやだし、八王子方面を抜けるルートで走行距離は長くなるんだけど、東京のど真ん中を通る最短距離を行くよりも、こっちの方が交通量が少ないだろうから、こっちのYahooのルートの方が早くなると思うのじゃ!
おう、少しでも短い方がいいからな。
しかし、これが後々仇になる。
山中湖を抜けて国道413号を突き進むこと一時間。
車は山梨の県境を抜けて神奈川県相模原までたどり着いた。
ここで長距離運転に備えてガソリンを入れ、橋本から国道16号を抜けて、八王子を目指して川越経由で大回りをして筑波を超えて大洗に行くはずだった。
・・・この時に気づいておけばよかったのだ。
相模原で給油してから二時間。
先程まで3車線あった道路も今は二車線に減り、車も増えてだんだん進まなくなってきた。
道はいつしか都内の街並みの中を走っていた。ここまでは吾輩は、
おかしいな?
八王子まで行くのって、こんなに時間がかかるものなのかな?
程度に少しクビを傾げるくらいの違和感だった。
しかし、更に一時間ほど進むと車はもう全く進まず、なっが〜い渋滞にハマってしまった。
上の標識を見ると、「杉並」と書かれている。
すぎなみ?
・・・・・・「杉並」って「八王子」の手前だっけ。
よくわかんないでしゅ。
まわりはクルマばっかで、ホドンドうごかないでしゅ。
・・・ポコちゃんはタイクツでクルマのなかでだれてきているでしゅ。
ポポポ〜〜〜・・・
まだ着かないのお?
んん・・・
おかしいのう。
だんだん不安になってきた。
いやぁ〜〜〜〜〜〜な予感がしてきた。
東京都下ド素人の吾輩はまだ自分がどっちの方向へ進んでいるかまったくわかっていなかった。
ただ最初にiPhone13の「Yahooカーナビ」が指し示す方向に素直に車のハンドルを握っていただけである。
しばらくすると上の標識に「新宿」という文字が現れた。
し、新宿?!
お、おい!
いま「新宿都庁」って標識に書いてあったぞ!
このとき、ようやく気がついた。
吾輩は八王子方面へ遠回りで進んでいるのではなく、新宿を通って東京都のど真ん中を突っ切る最短経路のルートを進んでいたのだ!
東京のど真ん中は言わずとしれた大渋滞地帯。
どうりで車が動かないはずだ。ナビを見るとルートは真っ赤になって大渋滞が続いていることを教えてくれていた。
そしていつしかアプリの到着時間が9時間を超えている!
しまった!
遠回りで八王子を目指していたつもりだったのに、東京都下のど真ん中を通るルートを走ってきてしまったのじゃ!
ええ〜〜〜〜〜?!
ええ〜〜〜〜〜?!
どうすんだよ?!
このままじゃ間に合わない!
一刻も早く元のルートに近い道を探すのじゃ!
元のルートって言ったって・・・?!
今使っている「Yahooカーナビ」を切り、信号待ちの間に急いで「Googleマップ」で検索する。なんとか埼玉に抜ける道を探すのだ。
すると、今いる場所から近くにある赤羽に向かえば、環八を通って上尾・久喜市を向けて筑波に抜けるルートが検索できた。
よし!
ここを通るしかない!
一気に渋滞を抜けるぞ!
東京都下のど真ん中を、見たことも聞いたこともない裏道を通り、なんとか赤羽までたどり着いた。
そこから橋を渡って環八に乗り、埼玉を全速力で進んでいく。
よかった。こんなところに環状線が走っていて、おかげでさっきまでうんともすんとも言わなかった渋滞が嘘のように解消され、道をスイスイと進んでいく。
そこから4時間は無我夢中だった。
気づいたら埼玉を超え、いつの間にか茨城に入っていた。
茨城まで来ると、車はガクンと少なくなり、その代わり細い道や入り組んだ道が増えて、自分が今進んでいる方向が正しいのかもよくわからなくなった。
しかし新しく検索したGoogleマップのルートを信頼するしかない。
いつしか昼の休憩も取らずに、ただ全身冷や汗をかきながらハンドルを握りしめていた。
ようやく大洗の近くまで来たところで、コンビニのセイコーマートが見えた。
そこで遅いランチと今晩船の中で食う晩飯を買い込む。
そして、車はようやく大洗フェリーまでやってきた。
山中湖を朝7時に出てから、実に8時間以上にも及ぶ激闘だった。
ふーーー・・・
間に合ったー!
大洗フェリー
そんなこんなで苦労してようやく大洗フェリーターミナルにやってきた。
時刻は3時半。
出港は19:45分なのでなんとか船には遅れずに到着できた。
ほんとここまで来るのに予想外のアクシデント続きでだいぶ疲れたけど、あとは乗船手続きをするだけだ。
乗船手続きのために車の車検証を持っていくのじゃ。
乗船手続きはカンタン。
予めこの日に乗ることをネットで予約していたので、自動読み取り機にQRコードをかざして車検証を読み取らせたら完了である。
乗船の値段は等級が「コンフォート」で2400円+乗用車4m未満(軽自動車)なので乗船代28620円
合計31020円!
意外と安いな。
50000円くらいかと思ってたけど…
ネットで予約していたから思ってたのより安いのじゃ。
乗船手続きを終えた。
出港までまだ二時間はあるので少し周りをぶらぶらして時間をつぶすことにしよう。
いやぁ、ここまで来れるかホントに心配だったけど、なんとかこうして乗船手続きもできて肩の荷が降りたw
本当に自分の力だけでここまで来れたのか。それを思うだけで感無量である。
あ!あんなところに船がある!
お、ホントだ。
車降りた時は乗船手続きで忙しくて気づかなかったぜ。
「ふらの」って書いてあるよお
これって今日これから乗るヤツだよな。
たぶんそうじゃ!
いやあ、2012年に一人でフェリーに乗って別府から広島に行ったことはあるけど、車で乗り込むのは初めてだもんなあ。
現在時刻は4時。
もうあと約3時間後には車ごとこれに乗り込んで北海道に向かうのだ。
この海の向こうに、いよいよ未踏の大地、北海道が待っている。
時間も持て余しているので、待合室で時間を潰そう。
ん?
おい、アレって・・・
んん?!
・・・なんじゃあれは!
なんと待合室の前にはデビ婦人をモデルにしたポスターが。
「体験王国いばらき」って書いてあるぞ。
・・・なんでデビ婦人なんだよ。
なんかちょっと気持ち悪いものを見た気がしつつ・・・気を静めるために待合室に入ることにしよう。
こちらの部屋はFreeWi-Fiも繋がるし、水を飲める給水器もあるのでここでスマホで動画でも見ることにしよう。
いやぁ〜、まさかここまで余裕で動画を見られるとはなあ・・・
ほんの少し前まで焦りながらハンドルを握りしめていたのが嘘みたいだなあ。
「杉並」って標識を見たときはマジでどうなるかと慌てたもんな。
出港!さんふらわあ ふらの
アナウンスがあった。
いよいよ車の乗船が始まるという。
慌てて車に乗り込み、自分の車がフェリー内部に積み込まれるのを車内で待つ。
ようやく自分の車が動き出した。
これでいよいよ吾輩は北海道に向かうのか・・・
今夜はフェリー内で眠れるかしら?と不安が頭をよぎるも進んでいく前方の車についていく。
乗船が終わった。
家族とフェリーに乗ったことはあったが、自分の車で船に乗り込むのは初めてだ。
意外と豪勢な内装の船内を物珍しげに眺めてしまう。
すると、壁の掲示板に「ガールズアンドパンツァー」の絵があった。
なぜ「ガルパン?」
と思いきや、実は大洗は「ガルパン」の聖地として有名なんだと後で知った。
それでは今夜泊まる自分の部屋に行くことにしよう。
「さふらわあ さっぽろ/ふらの」便は、部屋の等級が上から
スイート
プレミアム
スーペリア
コンフォート&ツーリスト
- スイート
- プレミアム
- スーペリア
- コンフォート
- ツーリスト
と4つのグレードがあって、今回は下から二番目の「コンフォート」をチョイス。
人だけなら2000円なんだけど、今回は軽自動車込みだから+28000円だったのじゃ、
うおおおお!
船内は無料Wi-Fiが使えるみたいじゃぞ!ラッキー!
ホントだ。
でもこれ、船が陸を離れたら使えないみたいだぞ?
え?
こっちがスーペリアやプレミアムへの通路で、
こっちがツーリストやコンフォートへ続く通路じゃ。
ツーリストやコンフォートの通路前には
このように貴重品を入れられるロッカーがあるのじゃ。
へえ。
ちなみに無料じゃ。
入れたコインは返ってくるぞ!
コンフォート
で、やってきたのが本日吾輩が泊まるお部屋「コンフォート」
どこでも好きな場所に泊まれるのだが、一階は嫌なので二階に泊まることにする。
部屋の中はこんなかんじ。
広さ的にカプセルホテルくらいのスペースである。
ありがたいことにこのコンフォートには足元にTVが備え付けられていた。
大きさも安いカプセルホテルよりも大きいな。
出発は19:45。
まだ時間があるから船内を散策してこよう。
デッキに出て外の空気でも吸いにいこう。
きっと港の夜景も見れるはずじゃ。
おう。
売店
再び廊下を渡り、吹き抜けの空間を抜けると案内所の隣には売店があった。
売っているものは北海道のお土産がほとんどで、今から北海道に向かうのにこの時点でお土産が買えるらしいw
多分帰りの船で苫小牧から大洗へ向かう客が買っていくんだろうな。
そういうことか。
でもここで買うと旅の資金が底をついてしまうのじゃ。
冷蔵庫の棚には北海道限定の「キリンガラナ」や「リボンナポリン」などが売っている。
とうきび茶なんてのもあるぜ。
キリンガラナが気になるのう。
他にもTシャツやマスク、ライターなどいろんなものが売られていた。
個人としては買う物がないんだけど、見ているとお客さんがいろんなものを買っていっているのがよくわかる。
時間帯はそこまで遅くないんだけど、ショップ前のラウンジはガラガラ。
ちなみに出発から到着までの予定だけど、
- 大洗出港 19:45
- 塩屋崎 22:25
- 金華山 1:50
- 魹ヶ崎(とどがさき) 5:05
- 鮫角 7:35
- 尻屋崎 10:00
- 苫小牧入港 13:30
といったスケジュールで進んでいくものらしい。
つまり明日の午後一時には北海道に着くのか。
大洗から苫小牧まで約19時間の船旅じゃ。
キッズランド・展望浴場
こちらはキッズランド。
お子さん連れでも安心して遊べるスペースがあるようだ。
その他にはベビールームやドッグランもあるぞ!
へえ、風呂は?
もちろん、すぐ近くにはサウナ付き・展望浴場も併設されている。
内部はこんなかんじ。
例の如く浴室内部はお客さんが入っていて写真が撮れなかったので、フェリーの公式サイトから引用しておくよ!
けっこう広くて居心地のいい風呂だったな。
以前オカンと神戸から別府までさんふらわあのフェリーに乗ったけど、それと同じかんじの浴室じゃったな。
そしてこの展望風呂の近くにはマッサージチェアもある!
こういったところもイタレリツクセリじゃな。
ゲームコーナー・自販機
こちらはゲームコーナー。
中を除くとなんとも古めかしい筐体が置いてあった。
そして反対側にはクレーンゲームが。
中身は今流行りの鬼滅とかがあった。
すごくわかりにくいけど自販機と書かれている紙をたどっていくと、
見つけにくい場所にこそっと自販機が置いてあった。
展望デッキ
船外デッキに出てみることにする。
この日は風もなく、空もよく晴れていたというのにあまり人影は見られなかった。
なんでこんなに人がいないんだろう?
食堂でメシ食ってるんじゃないか?
ぬおーっとそびえ立つフェリーの汽笛部分がかっこいい。
まだ出港の時刻ではないからか人影はまばら。
てゆーか、ダレもいないでしゅ。
おらんのう。
デッキから外を見てみると、港はなにやら空港みたいな雰囲気になっていた。
船内アナウンスがあってようやく船が動き出した。
ようやく出港じゃ!
おー!
30分後。
船体はぐんぐん沖に出て、だんだん岸壁が船から離れていく。
沖に出始めるとようやく人がパラパラと現れ始めてきた。
ようやくか。
みんな海に出るのを待ってたんだね。
空を見上げると完璧ではない満月がこれからの行く手を見守ってくれているように輝いていた。
レストラン
展望デッキから食堂に降りてきた。
夕食はもうコンビニで買ってきてしまっていたので泣く泣く諦めて自室に戻ることにする。
ショクドウたべたかったでしゅ。
まあまあ。
また今度来たときに食べたらいいのじゃ。
食堂の隣にはラグジュアリーな談話室風の腰掛け椅子が。
そういえばここらへんはプレミアムやスイートがある部屋であった。
天井の照明もなんとなく予想していたものよりも豪華である。
こういう細かいところには気を使っているんじゃな。
ゴージャスだな。
多目的トイレも完備で中も清潔。
少しの間旅するにはとても快適な船内であった。
以前乗った神戸から別府のフェリーみたいじゃ。
ここまでの旅費&走行距離
部屋に戻ってきた。
ベッドに横たわると、そのマットレスの柔らかすぎず、固すぎないその寝心地が心地よかった。
やっぱりそこらへんのカプセルホテルよりも良いものだったのじゃ。
リモコンを取り、TVをつける。
すると洋上でも安定して地上波の番組が映し出され、どのチャンネルも普通に見れるので退屈しなさそうだ。別のチャンネルの一つは「マトリックス4」を放送していた。
船内専用のチャンネルのようだが、映画の最新作も充実しているようだ。
思えば山中湖からここまで約250km。
途中東京のど真ん中で迷ったときにはどうしようかと思ったのだが、ここに今いられることはこのとき奇跡みたいに思えた。
実は吉方位旅行は移動する船の上や列車の中、飛行機に乗っている場合などの吉方位ポイントの出し方は特殊なのじゃ。よって今回は測定が、難しいので大洗フェリー乗り場からのキョリを参考にしているぞ。
大洗フェリー乗り場でアプリを開いてキョリを測ったときは298kmだったので298ptにしておこう。
3日目の旅費
食料代 | 2755 |
ガソリン | 1388 |
一日の合計 | 4143円 |
ここまでの累計 | 15405円 |
(※フェリー代は一ヶ月前に予約購入していたため除く)
ツラかったなあ、もうマジで!
どうにかなっちまうかと思ったのじゃ!
まあ、今日はホントに大変だったな。
おつかれさん。
失敗の原因はYahooカーナビじゃ。
昨日夜に検索した時は10時台だったんだけど、今回検索した時刻が7時だったので、昼にかけて道が渋滞するということに気が付かなかったのが原因じゃ。
それとマップが向かう道の方向にくるくると進んでいったので全体的な位置を把握できなかったのも原因じゃ。
運転時間は約8時間。
間違いなくこの3日間で一番キツイ日程であった。
それでもここまでなんとかこれたでしゅ!
よかったよぉ!ホント。
まあ、これでこの旅の峠は越したワイ。
あとは北海道につけば、広い道に直進道路の連続だからそんなに大変なことはないはずなのじゃ。
アプリを開いて見ると今回の走行距離は洋上ということもあってかはっきりしない。
なので現時点298kmの地点を走行距離として計算する。
約300kmか。
暇を持て余したので持ってきた本をここで初めて読むことにする。
村上春樹翻訳の「結婚式のメンバー」
どことなく大人になりきれていない少女の不安定な心理を描き出したジュブナイル小説である。
読んでいるとグイグイ引き込まれるのう。
ところで、もう明日には北海道だよな。
そうじゃ、寝て起きて昼にはもう着いている計算だから、早いもんじゃ。
こうして苦労に苦労を重ねた一日が終わろうとしていた。
眠くなってきたので、本を閉じ、枕元の電気を消した。
しかし、このとき吾輩はまだ気づいていなかった。
このツラさが、北海道への旅の、ほんの序の口であることを・・・