こんちわ!おいさんだよ
キミは絵をうまく描くことができるかい?
今回も実用書シリーズか。
うわーい、お絵かきだあ!
ポポポ!
うむ。前回、前々回と背景について語ってきたが、今回は人物画についての実用書なのじゃ。
人物画?
なんだか難しそうな絵がいっぱい載ってるでしゅ。
うわー、すごい。
どれもみんな上手だね!
前回まではこちら
明治時代の日本を外国人が見てみたよ。という本(*´ω`*)
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逝きし世の面影から見た外国人が絶賛する日本とは?
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ジャック・ハム 人体のデッサン技法
そこそこ自分は絵が上手いと思い込んでいた時期があった。
もうずいぶん昔の話になるが、そんな自分の満身を打ち砕く出来事があって、やはり最初からデッサンをやり直そうといろんな実用書を探していた。
そこで出会った二冊の内一冊がジャック・ハムの「人体のデッサン技法」である。
こちらはどちらかと言うと入門編といった感じで、絵を描きたいけどどのように描けばいいかわからないという人に向けてやさしく描かれた初心者向きの実用書である。
顔の造形、デッサンのとり方、影の付き方。
基本的なことをやさしい文章でいろいろ書いてあるので読み勧めていくうちに絵に対する理解がどんどん膨らんでいくだろう。
できれば読むだけではなくここに描かれている絵を模写しながら読み勧めていくと、きっと絵のレベルも上がるはずである。
A・ルーミス やさしい人物画
次に実際に使える実用書がこちらのA・ルーミスの「やさしい人物画」である。
こちらは絵を描く人、フィギュアを作る人、彫刻や造形に関わる人も人体の描き方について描かれた古典中の古典として多くの人に親しまれ読み続けられている本。
文章は簡単ながらも解説が秀逸で、カラダの構造と捉え方など男女の体の構造の差を解説しつつ、実に細やかに人物デッサンのコツを教えてくれる。
こちらは中級〜上級編といった感じの本でハムさんに比べて文量も情報も多いので、絵に迷ったときはたまに開いて自分のデッサンの何がダメなのかを調べるのにも役立つ息の長い本として傍らにおいて資料として参照することができるだろう。
この本は文章もさることながら、様々な絵の構図が載せられているのでそれらを一つずつ模写しながら頭の中に人体を叩き込んでいくと、絵の表現力も格段に増すことだろう。
迷ったときのルーミスだよりというくらい、幅広い人に愛されている芸術系実用書の名著である。
ここで紹介した二冊以外にも人物画の書くコツを伝えてくれている本は数あるが、何を読んだらいいかわからないというひとは、とりあえずこの2つを買ってみてはどうだろうか?
決して損はしないこと間違いないだろう。